■Golf GTI ■Welly(China) ■118mm ■Pullback
最近、なかなかこの手の玩具Golfが出てこないのです。
ポルシェやランボルギーニ、旧車だとビートルやワーゲンバスなどが、よく高速のサービスエリアやファミレスのレジ周りなんかで、白いトレーに並んで売られているのをご覧になったことがあると思います。
今回は、日本国内ではなく、ドイツ、それもフォルクスワーゲン本社横にあるAutostadt(アウトシュタット)の売店でゲットしました。
いわゆる“ブルバック”と呼ばれる「後ろに引いて手を離せば走り出すゼンマイ仕掛けのミニカー」は、ターゲットがミニカーコレクターではなく、子どもたちと思われますが、車種縛りで集めている者には当然蒐集対象となります。
スケールモデルでなく、トイ、のジャンル。
スーパーカーは、いつの時代も華やかで、子どもたちが憧れるので製品化されますが、その観点からすると、Golfはラインナップとしてはシブい車種でしょう。
今回取り上げているのはGolf8 GTI。
ミニカーとしてのクオリティで見ると決して高くはないのですが、Golfであることが大切なのです。
特に、Golf8はミニカーの種類が他の世代のGolfに比べて少ないので、ますます貴重です。
再現されているのはGTIですが、皆さまご存知の通り、GTIだからといって派手なエアロパーツが付くわけでもないので、見た目はGolfそのものです。
このミニカーも、フロントの造形やホイール、リヤドアのエンブレムくらいで派手さはありません。
フロントグリルのGTIエンブレムは赤く塗られているのですが、最大の(?)特徴である赤い縁取りが省略されてるのは惜しいところ。
とはいえ、他の世代のGolfでは、このプルバックミニカーはGolf4くらいしか見つかってないので、よくぞ製品化してくれた、と思います。
ボディ色は、うまく写っていませんが、パールホワイトです。
トイらしく、ドアが開くのが良いですね。
残念ながらリヤゲートは開きません。
Golf8は、大幅なフェイスリフトを実施して、ライト周りやインパネが変更されたGolf8.5が登場しています。
この世代は、初期型Golf8と呼ばれるようになるのでしょうか。
8.5のミニカー化にも期待したいところです。
das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。