2024年7月3日、フォルクスワーゲン ジャパン(VWJ)は、2024年1月にマイナーチェンジした「Golf」「Golf Variant」を国内発表し、2024年9月から予約注文を開始する。デリバリー開始は2025年1月を予定している。
1974年にデビューして以来、グローバルで3700万台以上、日本でも100万台以上を販売したフォルクスワーゲンの主力モデルがGolf。現行型の8代目は2019年10月に登場し、2021年には日本上陸を果たしている。その最新版である、いわゆる“Golf8.5”が、ついに日本でもお披露目になった。
Golf8.5は、より直線的なデザインになったヘッドライトや新デザインのテールライトなどを採用したことに加えて、フロントグリルにイルミネーション付きのVWエンブレムを初めて採用したのが特徴。LEDマトリックスヘッドライトのIQ.LIGHTには、新たに照射距離500mを誇るハイパフォーマンスビームが搭載され、夜間の視界が格段に向上されるという。
室内は、ダッシュボード中央のタッチパネルがこれまでよりひとまわり大きな12.9インチになったのに加えて、ドライビングプロファイルやアシスタンスシステムなどがコントロールパネル上段のソフトスイッチで簡単に操作できるようになった。モニター下部にはエアコンの温度設定と音量調節用のタッチスライダーが残っているが、イルミネーションが搭載されたことで夜間の使い勝手が大幅に向上している。
従来、上級グレードのステアリングホイールにはタッチスイッチが採用されていたが、今回のマイナーチェンジを機に物理ボタンに変更。こちらも使い勝手向上の一環といえる。
インフォテインメントシステムは最新版のMIB4に進化。「IDA(アイダ)」と呼ばれるボイスアシスタントにより、インフォテイメントやエアコンなど機能が操作できる。
パワートレインは、ガソリンエンジンと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたeTSIを、1L直列3気筒ターボの1.0 eTSIと1.5L直列4気筒ターボの1.5 eTSIの2タイプから、85kW/116psまたは110kW/150psの、出力の異なる2種類の1.5 eTSIに変更。トランスミッションは乾式単板クラッチタイプの7速DSGが組み合わされる。
スポーツモデルのGTIには、従来より20ps増の265psを発揮する2.0 TSIを採用。さらに、デュアルAdBlue噴射機構のツインドージングシステムを搭載する2.0 TDIクリーンディーゼルを引き続き用意する。GTIと2.0 TDI搭載モデルには、湿式多板クラッチタイプの7速DSGが採用される。
サスペンションは、フロントが全車、マクファーソンストラットとなる一方、リヤは85kWの1.5 eTSIモデルがトーションビーム式、それ以外はマルチリンク式になる。
グレード展開は以下のとおり。
1.5 eTSI(85kW/116ps)
・Golf/Golf Variant eTSI Active Basic
・Golf/Golf Variant eTSI Active
1.5 eTSI(110kW/150ps)
・Golf/Golf Variant eTSI Style
・Golf/Golf Variant eTSI R-Line
2.0 TDI(110kW/150ps)
・Golf/Golf Variant TDI Active Basic
・Golf/Golf Variant TDI Active Advance
・Golf/Golf Variant TDI Style
・Golf/Golf Variant TDI R-Line
2.0 TSI(195kW/265ps)
・Golf GTI
なお、価格および「Golf R」や「Golf R Variant」の導入については、現在、ドイツ本社と調整中とのことで、情報が入り次第お伝えする。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, Volkswagen Japan)