Volkswagen Polo Coupé GT(1992): 32年前のVolkswagen Polo GTの新車。このVolkswagen Poloは32年落ちだが、実質的には新車。スピードメーターは驚異の716kmを示している。現在、このタイムカプセルは売りに出されている。そして、それだけの値段がついたのだ!

画像: 【Auto Bild】このPolo Coupé GTなんぼ? このPoloは32年落ちだが実質的には新車だ! 走行距離は驚異の716km!

「Volkswagen Polo 86C」は大量生産されている。1981年から1994年の間に、第2世代の小型車が約170万台製造された。その大半は使い古され、「ゴルフ」の弟分は次第に街角から姿を消していった。しかし、特別な「Polo 86C」も存在する。最近オランダで売りに出されたこの個体のように!

※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。

「Polo 86C」は、昔も今も初心者に人気の車である。経済的で信頼性が高く、維持費も安い。その結果、多くの「Polo」が使い古され、修理しても採算が合わなくなるまで乗られた。170万台が製造され、希少な特別モデルが愛好家向けに販売された。

ミントコンディションのPolo 86Cは入手困難

しかし、初代モデルが40年以上経過しているのに対し、今年は「Polo 86C」でさえ正式にクラシックカーとなる。もちろん、オリジナルで未使用のモデルなど残っているはずはない。

画像: 新車のように見えるだけでなく、本当に新車なのだ。

新車のように見えるだけでなく、本当に新車なのだ。

だが、オランダのディーラー”Oldenzaal Classic”がつい最近、その傑出した一台を出品したのだった。ダークレッドの「Volkswagen Polo Coupé GT」は、ほとんど運転されたことのないタイムカプセルであり、32年経った現在でもほぼ新車同様のコンディションを保っている。

この「Polo」のコレクターズアイテムの歴史は、完全に記録されている。このハッチバックCoupéは、1992年4月25日にポルトガルのポルトで初登録されたが、その後ほとんど運転されることなく納屋に保管され、数十年後にようやく発見された。したがって、このPoloは正真正銘のタイムカプセルなのである。

32年間で716kmの走行距離

最初の登録から32年後、このPoloの走行距離は驚異の716kmを示している。引き揚げられた後、「Polo」は販売のために慎重かつ丁寧に点検整備されたが、すべてが手つかずのオリジナルの状態のまま残された。タイヤや塗装から内装に至るまで、この「Polo」は1992年に納車された当時のままだ。今でも新車のような匂いさえする。

画像: 信じられないことだが、このVolkswagen Poloは716kmしか走っていない。

信じられないことだが、このVolkswagen Poloは716kmしか走っていない。

この走行距離で、この小さなPoloが無事故であることは言うまでもない。もちろん、鍵と書類はすべて揃っており、新しいオーナーに渡される。オリジナルのポルトガルのナンバープレート「66-95-AG」も付いている。

このユニークなコンディションの「Polo」が、主にコレクター向けであることは明らかだ。”Oldenzaal Classic”は広告の中で、このPoloは理論的にはすぐに運転できる状態だが、まだ32年前のオリジナルのタイヤを履いており、75馬力のパワフルな1.3リッター4気筒エンジンも長い年月を経てオーバーホールが必要だと明言している。

画像: このVolkswagen Poloは事実上、タイムカプセルの典型だ。タイヤ、内装、塗装は1992年当時のままだ。

このVolkswagen Poloは事実上、タイムカプセルの典型だ。タイヤ、内装、塗装は1992年当時のままだ。

Poloの価格は19,950ユーロ(約335万円)

このタイムカプセルは19,950ユーロ(約335万円)で売りに出された。というより、この記事を書いている間に、この金額をテーブルに載せる用意のあるVolkswagenマニアが明らかに見つかったのだ。”Oldenzaal Classic”は、このPoloのタイムカプセルはあっという間に売れてしまったと説明した。「Volkswagen Polo 86C」は大量生産されたが、この「Polo」は特別なものなのだ。

(Text by Jan Götze / Photos by Oldenzaal Classic)

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