フォルクスワーゲン グループは2024年3月1日、2023年は堅調な財務結果を達成と発表した。
この結果は、870億ユーロの売上高と、前年比25%以上の営業利益を記録した第4四半期の好調な業績が原動力となっている。
2023年におけるグループの売上高は、販売台数の増加、製品ミックスの改善、価格設定のプラス効果が推進力となり、前年比15%増の3,223億ユーロ。バッテリー式電気自動車(BEV)の販売台数は、すべての地域で増加し、前年比35%増の77万1,000台となった。
グループ全体の販売台数に対するBEVのシェアは年間を通じて継続的に上昇し、前年の6.9%に対して、2023年には8.3%に達し、総販売台数は、前年比12%増の924万台となった。これにはすべての地域が貢献しており、ヨーロッパ(20%増)と北米(18%増)が主な原動力となっている。グループ最大の単一市場である中国では、厳しい市場環境にも関わらず、販売台数が2%増加した。
フォルクスワーゲン グループ最高経営責任者(CEO)のオリバー ブルーメ氏も「2023年は、フォルクスワーゲン グループにとって再編という観点から重要な年でした。昨年、私たちは“10-point program”(10ポイント プログラム)とパフォーマンス プログラムを継続的に実施しました。これにより、組織を整理するための作業が完了し、フォルクスワーゲン グループの再編に向けた主な方向性が定まりました。2024年にはこの体制をさらに強化し、2025年からの成長の加速に向けた強固な基盤を構築します」と述べている。
(Text Toru Matsumura)