■Caddy+Tischer ■1/43 ■De Agostini(Italy)
こんなの最高ですね♪ CaddyMk1+CampingCabinの組み合わせ、今でも十分商品力あると思います。
しかも、このタイプはキャビンを載せ下ろしするタイプですので、構造変更も要りませんし、キャンプに行かない時はトラックとして使用可能という優れたコンセプト。このモデルになっているキャビンはTischer(ティッシャー)製で、50年の歴史を誇るドイツのメーカーです。最初に製品化したのが、VWバスのピックアップ用キャビンだったようですね。
ミニカーは、ディアゴスティーニのVWクロニクルシリーズというもので、なかなか魅力的な車種が製品化されているのですが、残念ながら日本では未発売。スケールは1/43、パッケージには詳細な解説書がついていて、それによるとこのキャビンは「モデル232」というそうです。
はじめは、既にあるCaddyのミニカーにキャビンだけ後付けしてるのだと思いました。実車のようにキャビンの脱着を試みたところ、ベース車のCaddyとはネジ留めされていて、しかも分解防止のためか三角ネジが使われています。
それを無理やり緩めて分離してみますと、荷台側にもキャビンを固定する受けがあって、単純に組み合わせただけではなく、Caddy側もこのシリーズの専用品であることがわかりました。運転席の後ろの壁部分、なぜか白いパーツがハマっています。見えないのでボディ色に塗らなかったと見え、またテールレンズも着色されていないことも合わせると二工程ほど省力化できています。
一方、バックミラーにはきちんとエクステンションミラーを装備。これは専用の型を起こしていますが、とても繊細で壊しそう。
ところで、ドイツ本国の「VWベースのキャンピングカー」というカタログに、Caddy+Tischerの写真が載っていました。公式にも認められた品質なのですね。オーストリアの最強実車Golfコレクター・ヨーゼフのところにもこの組み合わせが二台所蔵されています。
Caddyを持っている人ならひとつ欲しくなるキャビン、今でもこの組み合わせを楽しんでいる人の映像がYoutubeにありました。解説書によると、慣れれば20分で脱着可能とのこと。
ひょいとキャビンを載せて、美しい湖畔や星の降る場所へ出かけてみたいものです。
das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます