早くもVW ID.Buzzのキャンピングカーが登場した。キャンプシーンでは、まだあまり普及していない電気自動車のキャンピングカーだ。新型VW ID.Buzzが、その先陣を切る。ID.Buzz初のキャンピングカー、アルピンキャンパーに初試乗!
「VW ID.Buzz」に乗ってどこかに立ち寄れば、すぐに友だちになれる。フォルクスワーゲンは、「ブリ」のアイコンのイメージを完璧に再現した。「ID.Buzz」は真新しいモデルなのに、すでに誰もが知っているなじみ深いモデルでもある。つまり、巧妙にできているのだ。
※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです
このキャンピングカーは、新しいアイコンになるだろうか?
バイエルン州レンググリースのコーチワーク、アルピンキャンパー(Alpincamper)がもっとも早く完成させた。彼らは独自のレシピで、「VW ID.Buzz」を、レトロでヒップなキャンパー仕様に改造した。
現時点では、77kWhのバッテリーを搭載し、全長4.71mのベーシックな車両が用意されているのみだ。より長く、より大きく、よりパワフルなバージョンは、今年中に登場する予定だ。全輪駆動仕様も検討されているという。
このキャンピングカーで寝泊まりが可能なのは2~3人
それは、2人乗り、このバージョンでは3人乗りも可能だ。もちろん、回転式シートはないが、数秒でダブルベッドに変身するソファがある。その下には、収納スペースと冷蔵庫が備わっている。
右側にはミニキッチンがあり、シンク、水筒2つ、900WのIHコンロが付いている。レイモの小さなハイルーフはスマートで、高さがあり、光を取り込み、夏には熱風を排出することができるようになっている。アルピンキャンパーでは、オプションで500Wの補助ヒーターを用意している。
ID.Buzzの走りは素晴らしい
「ID.Buzz」をでのドライブは、単純に楽しい。豊かなトルク、ゴムバンドのような加速、小回りの効く旋回性など、この新しい世界ではすべてが違うのだ。VWは400km以上の航続距離を約束しているが、日常的な条件下では300km以上が現実的なようだ。170kWの充電電力があれば、30分でバッテリーを80%まで充電することができる。
結論:
これからのモーターホーム(キャンピングカー)は、電気自動車(BEV)へとシフトすることだろう。でも、シックな「VW ID.Buzz」なら、違和感なく付き合うことができる。
(Text by Thomas Wirth / Photos by Hardy Mutschler)