2022年11月22日、フォルクスワーゲン ジャパンは、SUVタイプのBEV(バッテリー電気自動車)である「ID.4」を発表。全国246のフォルクスワーゲン正規ディーラーのうち、158拠点(2022年11月22日現在)のID.4取り扱い店舗で同日より販売を開始した。

画像: ID.4 Pro Launch Edition

ID.4 Pro Launch Edition

フォルクスワーゲンでは、ヨーロッパにおける内燃エンジン搭載車の生産は2033年までに終了するとし、それに向けて2026年までに10種類のBEVを投入する。「ID.モデル」と呼ばれるフォルクスワーゲンのBEVは、2020年10月の「ID.3」を皮切りに、「ID.4」、「ID.5」、「ID.6」(中国市場向け)、「ID.Buzz」などが発売され、2022年11月には計画より1年早く累計50万台の販売を達成している。

ID.モデルのなかで、世界戦略車と位置づけられているのがSUVタイプのID.4であり、日本市場にはこのID.4が先陣を切ることになった。まずは導入仕様となる「ID.4 Lite Launch Edition」と「ID.4 Pro Launch Edition」が発売になった。

ID.4は他のID.モデル同様、電気自動車用のプラットフォームとしてフォルクスワーゲンが新たに開発した「MEB(モジュラー・エレクトリック・ツールキット)」を用いたBEVで、電気モーターを含む駆動ユニットをリヤアクスルに一体化する一方、駆動用バッテリーをアンダーボディの搭載することでフラットなフロアを実現。これにより、長い航続距離と、広々とした室内空間、ダイナミックなドライビング性能を兼ね備えるという。

画像1: 「ID.4」が日本発売

ID.4のボディサイズは全長4585×全幅1850×全高1640mmで、同社の「Tiguan」とほぼ同じ大きさだが、フロントオーバーハングを短くすることで、ティグアンよりも95mm長い2770mmのホイールベースとし、余裕ある後席スペースを確保している。エクステリアデザインは、流麗で力強さが感じられるフォルムを特徴とし、Cd値:0.28という優れた空力性能を実現する。ラジエターグリルを省いたフロントマスクは、LEDヘッドライトやそれを結ぶLEDライトストリップにより特徴的な表情を見せる。

ライトユニットは、フロント、リヤともにLEDを搭載。上級グレードのID.4 Pro Launch Editionでは、「IQ.LIGHT」と呼ばれるマトリクスLEDヘッドライトと、3DデザインのLEDリヤコンビネーションライトが装着される。

インテリアは、スイッチの数を減らしたダッシュボードにセンターディスプレイが配置されるシンプルなデザインを採用する一方、ダッシュボード上やドアパネル、シートサイドに茶色のレザレット(人工皮革)を施すことで、上質な雰囲気に仕上げた。

ドライバーインフォメーションディスプレイと呼ばれる5.3インチのメーターパネルは、ステアリングコラムに直付けされており、ステアリングと一緒にチルト/テレスコピック調整が可能。小さいながらも見やすさを確保している。その右にはシフトレバーに代わるドライブモードセレクターが設けられている。

新しい機能として、ID.4には「ID.Light」が搭載される。フロントウインドー下に設置されたライトストリップが、充電中のバッテリーレベルなどを知らせてくれるというものだ。

インフォテインメントシステムは、ID.4 Lite Launch Editionに10インチのセンターディスプレイを持つ「Ready 2 Discover」、ID.4 Pro Launch Editionに12インチディスプレイの「Ready 2 Discover Max」を標準装着。どちらもナビゲーションシステムの設定はなく、コネクテッド機能も搭載されない。App-Connectを使ってスマートフォンのナビゲーションアプリを利用することは可能だ。

上級グレードのID.4 Pro Launch Editionには、パワーシートや総出力450W/12チャンネル/6スピーカー+サブウーファーのフォルクスワーゲンサウンドシステム、パノラマガラスルーフ、3ゾーンフルオートエアコンなどが装着される。

ラゲッジスペースはクラストップレベルの543Lを確保。後席を折りたためば最大1575Lまで拡大することも可能だ。

ID.4 Lite Launch EditionとID.4 Pro Launch Editionでは、搭載されるバッテリー量やモーターの出力が異なる。ID.4 Lite Launch Editionには52kWhのバッテリーが搭載され、モーターの最高出力は125kW(170ps)。航続距離は388kmだ。一方、ID.4 Pro Launch Editionでは77kWhのバッテリーと、最高出力150kW(204PS)のモーターにより、561kmの航続距離を実現する。

サスペンションは前:マクファーソンストラット、後:マルチリンクを採用。ブレーキは前:ベンチレーテッドディスク、後:ドラムを搭載している。タイヤサイズは、ID.4 Lite Launch Editionが235/60R18で、スチールホイールとホイールカバーが組み合わされる。一方、ID.4 Pro Launch Editionでは20インチアルミホイールに、前:235/50R20、後:225/45R20タイヤが装着される。

充電は6kWの普通充電と、94kWの急速充電(CHAdeMO)に対応。90kWのCHAdeMO充電器を利用した場合、バッテリー警告灯が点灯してから80%まで充電するのに約40分を要する。

画像11: 「ID.4」が日本発売

ドライバーアシスタンスシステムでは、プリクラッシュブレーキシステムの「Front Assist」やアダプティブクルーズコントロールの「ACC」、レーンキープアシストシステムの「Lane Assist」、後退時警告・衝突軽減ブレーキのリヤトラフィックアシストなどを全車に標準で搭載している。ID.4 Pro Launch Editionでは、ACCとLane Assistを組み合わせることで、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をサポートする「Travel Assist」も利用可能だ。

ID.4を新車で購入した場合、e-Mobility Powerが提供する充電ネットワークが利用できるVolkswgen充電カードの会費が1年間無料(90分間の無料急速充電付き)になる。さらに、Launch Editionでは、11月22日からフォルクスワーゲンが加盟するPCA(プレミアムチャージングアライアンス)の年会費と、フォルクスワーゲンディーラーでの毎月60分までの急速充電料金が無料となる。買取価格保証型残価設置ローン「フォルクスワーゲン ソリューションズ」の5年後特別残価や低金利、家庭用充電器設置費用の10万円サポートといった特典も用意される。

価格はID.4 Lite Launch Editionが499万9000円、ID.4 Pro Launch Editionが635万5000円。

画像12: 「ID.4」が日本発売

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Volkswagen Japan)

This article is a sponsored article by
''.