■Golf R400 CONCEPT ■1/18 ■ Ottomobile (France)
実車の発表は2014年に遡る、Golf7のハイパフォーマンス版、「Golf R400」。400は、400psを表すというのですから、とんでもないパワーです。
そしてミニカーではありますが、その迫力が十分に溢れ出ているのが、この1/18モデル。“超コワレモノ、手で触るの怖い”系のミニチュアカーが得意なOttomobile製。観賞用と割り切られ、ドアが開閉したり、前輪がステアできたり、という機構はすっぱり省かれています。いわゆる“レジン”でできた樹脂製ミニチュアカーの特徴は、ダイキャスト製品のように大量生産をせずとも元が取れるということで、レア車両がその題材に選ばれることが多いことでしょう。
ダイキャストミニカーのメーカーが取り上げないようなニッチなクルマのミニカーは、それだけを狙っている収集家も多く、生産数も 少ないことからネットで見かけてもSOLD OUTなことが多いです。この1/18は、ドイツ・ミュンヘンで圧倒的な品揃えを誇る店、Supercars Modellautoを訪れたときに、“ゴルフばかりを集めてる”という私に「それなら」と蔵出ししてきてくれたものを入手しました。
Golf R400のプロトタイプということで、前後バンパーをはじめ、R400オリジナルのボディパーツがふんだんに採用されています。ブレーキキャリパーやフロントグリルに見られるように、挿し色にはイエローが使われ、235/35/19のタイヤがおさまるワイドフェンダーも相まってノーマルGolfとは一線を画すオーラを放っています。
実車ではおいそれとは手が出せないようなモンスターゴルフの雰囲気を味わえる迫力のミニチュアです。
das kleine Golfgang (ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます