【ミニ試乗記】T-Roc TSI Style

2022-08-25

8speed編集部 @ xas

2022年7月に日本上陸したマイナーチェンジ版「T-Roc」から、1.5 TSIを搭載する「T-Roc TSI Style」をチェックする。

日本導入からわずか2年、マイナーチェンジ版のT-Rocが発売になった。内外装のリニューアルに加えて、スポーツモデルの「T-Roc R」が追加されたのが見どころである。

マイナーチェンジした「T-Roc」を発売

2022年7月25日、フォルクスワーゲンジャパンは、マイナーチェンジした「T-Roc」の導入を発表し、同日より販売を開始した。
ヨーロッパでは2021年11月にマイナーチェンジが発表されたT-Rocが、日本に上陸した。
リニューアルされたT-Rocのエクステリアは、前後バンパーのデザインが変更されたことに加えて、フロントグリルにはVWエンブレムを挟むようにLEDライトストリップが配置され、また、新デザインのデイタイムランニングライトなどにより、さらに個性的なデザインに進化している。
一方...

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マイナーチェンジの概要は上のニュースをご一読いただくとして、今回試乗したのは1.5 TSIを搭載する装備充実グレードのT-Roc TSI Style。エクステリアは、フロントのVWエンブレムの両側にLEDのライトストリップが配置されたり、新デザインのバンパーやデイタイムランニングライトの採用などにより、これまで以上に印象的なフロントマスクを手に入れている。

それ以上に大きく変わったのがインテリアのデザイン。Discover Proのディスプレイがタブレット型になったのをはじめ、タッチコントロール式のエアコン操作パネルや新デザインのステアリングホイールなど、最新のフォルクスワーゲンデザインを採用している。

「Golf8」ほどの新しさはないものの、T-Rocのほうが使い勝手がいいというのが正直なところ。さらに、ダッシュボードやドアトリムにはステッチが施されたソフト素材が配され、これまで以上に上質なインテリアはなかなかの好印象だ。

110kW（150ps）の1.5 TSIは、フォルクスワーゲンではおなじみのエンジン。低回転から十分なトルクを発揮する実用的な特性を持ち、2000rpmを超えたあたりからは力強さを増していく。「アクティブシリンダーマネージメント」と呼ばれる気筒休止機構を搭載し、アクセルペダルを軽く踏む状況では2気筒運転を行うことで低燃費を実現するのも見逃せないポイントである。

SUVとしては全高が低めのT-Rocは、走行時の挙動に落ち着きがあり、前後方向のピッチングは控えめで、コーナリング時のロールも穏やかだ。このTSI Styleは215/55R17サイズのタイヤが装着されるが乗り心地はおおむねマイルドで、目地段差を超える際のショックも角がとれていて不快さはない。