■Polo GTI ■1/24 ■ Bburago(Italy)
ポロも立派になりましたね。街で最新型を見かけると、ゴルフと見間違えることも。
過去、マイナーチェンジで大きく顔が変わったりしたことも多く、パッと見で何世代目なのか実にわかりにくいのですが、2022年現在は6代目(AW)が最新で、今回取り上げるミニカーはひとつ前、第5世代(6R)にあたります。
スペインはマドリードのモデルショップで見つけたこのミニカーはGTIを再現。ゴルフ5のGTIでも印象的だったデトロイトという名のホイール、二本出しのマフラーエンドがキマってます。ヨーロッパの町中は、ポロやゴルフのようなコンパクトカーが隙間なく駐車していて歩いているだけでも目の保養に……。
この綺麗なメタリックブルーのボディカラーは日本には導入されてなかったんじゃないでしょうか。メーカーは、イタリアの老舗・ブラーゴで、ドアやボンネットが開閉可能です。気を遣わなくても壊れるところがない玩具寄りのつくりですが、プロポーションがしっかりしていてポロの持つ“塊感”がよく表現されています。
ガラススライディングルーフは、ちゃんと光を通す素材で作られているのですが、色が濃すぎてただの黒い板にしか見えないのがもったいない。
そして、モールドはツブレ気味ですが、ハニカムグリルにGTIエンブレムも再現。GTI仕様は、グリル上下に赤いラインが入っていた気がするのですが、このミニカーでは再現されていませんね。欧州では違ったとか?
そして、ボンネットを開けると、TSIのバッジがついたエンジンがおさまっています。その形状からすると、1.4LのツインチャージャーTSIに見えます。これは、180PSもあったとのこと。このサイズのボディに180PSとは、乗ったことはありませんが、痺れるスペックです。
ブラーゴは、価格的にも気軽に集めやすいし、1/24なら迫力もありつつそこまで場所を取らないサイズなので、できれば各世代のポロ、ゴルフもラインナップしてほしいです。この質感、サイズでVWコンパクトカーを揃えられたら壮観なんですが、製品化される車種はどうも気まぐれのようで(いや、マーケティングかな……)
das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます