2022年7月18日、フォルクスワーゲンAGは1.5 TSIエンジンの改良版である1.5 TSI evo2を発表。まずは「T-Roc」から搭載を開始する。
現在、フォルクスワーゲンの新車の多くには1Lまたは1.5L直噴ガソリンターボの「EA211 evo」が搭載されている。今回発表されたEA211 evo2はその改良版で、その第一弾として1.5Lの1.5 TSI evo2が登場した。
1.5 TSI evo2には気筒休止機構のACT(アクティブシリンダーマネージメント)が採用されるが、従来に比べて2気筒モードの運転範囲を拡大するとともに、2気筒モードからの復帰や、2気筒モード時でこれまで以上のスムーズさを実現したACTplusへと進化している。
さらに、ミラーサイクルと呼ばれる燃焼方式や可変タービンジオメトリー(VTG)ターボなどを新たに採用することで効率をさらに向上させている。また、プラズマコーティングされたシリンダーライナーによるフリクション低減、三元触媒とガソリンパティキュレートフィルターの最適配置などにより、高効率化と低排出ガス化を進めた。再生可能燃料にも対応している。
110kW(150ps)を誇るこの1.5 TSI evo2は、まずはT-Rocシリーズに搭載されるが、フィルクスワーゲンでは、今後1.5 TSI evo2の搭載モデルを拡大するとともに、他のエンジンバリエーションも追加する予定だ。
(Text by Satoshi Ubukata)