2022年7月7日、フォルクスワーゲン グループは、ドイツのザルツギッターにおいて、グループ初となるバッテリーセル工場の定礎式を実施した。

画像: ザルツギッター セル工場のイメージパース

ザルツギッター セル工場のイメージパース

フォルクスワーゲン グループは、同グループのバッテリー事業を統括するPowerCo社を立ち上げ、ヨーロッパに建設を予定しているバッテリーセル工場のうち、第1号となるザルツギッター セル工場の工事を開始した。

定礎式にはドイツのオラフ・ショルツ首相(写真右から3番目)も参列し、「本日は、ドイツとヨーロッパの自動車産業にとって素晴らしい日となりました。フォルクスワーゲンは、持続可能で気候と調和したモビリティの未来像を示しています。私たちは一緒になって、ここザルツギッターでこの未来形成に大きく貢献できるための基礎を築きます」と述べた。

画像: VWが内製バッテリーセル工場の定礎式を実施

また、フォルクスワーゲンAG最高経営責任者(CEO)のヘルベルト・ディース氏(写真右から4番目)は、「今日、私たちが実際に基礎を築く日、そして戦略的なマイルストーンを達成している日です。バッテリー セル事業は『NEW AUTO』戦略の基盤のひとつですが、この戦略はフォルクスワーゲンを今後持続可能でソフトウェア主導のリーディング モビリティプロバイダーになることを目指します。独自のセル工場を建設することは、技術的な観点からも、経済的観点からもメガプロジェクトです。これは、私たちが未来の最先端技術をドイツにもたらしていることを意味しています!」と語っている。

そして、フォルクスワーゲンAGテクノロジー担当取締役兼PowerCo監査役会会長のトーマス・シュマル氏(写真右から2番目)は、「最初の内製セル工場を建設して、私たちは一貫してテクノロジー ロードマップを実行しています。“PowerCo”は世界的なバッテリープレーヤーになるでしょう。この会社の最大の強みは、原材料、セルの生産からリサイクルに至るまでの垂直統合を実現することです。将来的には、関連するすべての活動を社内で行い、eモビリティを主導するために、業界内のレースで戦略的競争優位性を高めていきます。私たちは、この素晴らしい事業を実行するために最高のチームを結成しました」と述べている。

ザルツギッター セル工場では、フォルクスワーゲン グループの電気自動車(BEV)向けの統一規格セルを2025年から生産する予定で、年間生産量は約50万台のBEVに搭載するのに十分な40GWhに達する見込み。さらに、パートナー企業とあわせて、2030年までに6つのバッテリーセル工場を稼働させ、年間240GWh相当のセルを生産する予定だ。

(Text by Satoshi Ubukata)

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