2022年4月5日、フォルクスワーゲン ジャパンは、プラグインハイブリッドシステムを搭載した「Passat GTE Variant」を発表し、同日より販売を開始した。
フォルクスワーゲン ジャパンでは、2016年6月にプラグインハイブリッド車の「Passat GTE」と「Passat GTE Variant」を発売している。今回発売したのはそのマイナーチェンジ版で、他のPassatと同様、前後バンパーやラジエターグリルなどの変更や、リヤの「PASSAT」のバッジをVWエンブレム下に移すなどして、デザインのリニューアルを図っている。C字型のLEDデイタイムランニングライトやブルーにペイントされるブレーキキャリパーがGTEであることをアピール。同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”やLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”は標準装着。ボディタイプはステーションワゴンのVariantのみの設定である。
パワートレインは、115kW(156ps)の1.4 TSIと専用の6速DSG、そして、エンジンとトランスミッションに挟み込まれた85kW(116ps)の電気モーターの組み合わせで従来と同じ。この専用パワートレインにより、前輪を駆動する。
一方、マイナーチェンジを機に、搭載する駆動用リチウムイオンバッテリーの容量が9.9kWhから13.0kWhにアップ。これにより、EV走行の航続可能距離が51.7kmから57.0kWhに延びている。
走行モードは、バッテリーの電力だけで走る「EVモード」、走行状況にあわせて電気モーター、エンジンを切り替えたり、両方を使うことで効率的な走行を行う「ハイブリッドモード」、電気モーターとエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すことで、スポーティな走りが楽しめる「GTEモード」の3つを用意。ハイブリッドモードでは、現在のバッテリー残量を維持したり、走行中に設定されたレベルまで充電を行うといった設定も可能だ。
ラインアップは標準仕様の「GTE」と上級グレードの「GTE Advance」を用意。GTE Advanceには、ヘッドアップディスプレイ、アラウンドビューカメラ「Area View」、ナパレザー製パワーシート、アダプティブシャシーコントロール「DCC」、235/45R18モビリティタイヤ+8J×18インチアルミホールなどが追加される。
価格は以下のとおり。なお、半導体供給不足などの影響により2022年の供給量は約50台の見込みで、それ以降の受注分については2023年以降の出荷となる予定だという。
- Passat GTE Variant……6,345,000円
- Passat GTE Variant Advance……6,838,000円
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Volkswagen Japan)