すでに数日が過ぎていますが……2022年、あけましておめでとうございます。今年も8speed.netをよろしくお願いします!
2022年最初の“燃費調査”はこのクルマ! 2021年12月に発表された「Golf TDI」です。発表直前に試乗会でちょっと乗りましたが、燃費を確認できるほどの距離を走行できなかったので、この年末年始に試乗車をお借りしていました。
グレードは「Golf TDI Style」。装備が充実しているとともに、スライディングルーフとHarman Kardonプレミアムサウンドシステムを含む“ラグジュアリーパッケージ”が選べるのがうれしいクルマです。試乗車にもラグジュアリーパッケージが装着されていて、長距離ドライブをより楽しむことができました。
ちなみに、ラグジュアリーパッケージは“Discover Proパッケージ”と“テクノロジーパッケージ”とセットでオーダーする必要があり、車両本体価格の403万8000円にオプション代が加わると464万3000円になるのが悩ましいところです。
さて、まとまった時間試乗すると、「これはちょっと……」という部分も見えてくるわけで、今回気になったのがハザードランプスイッチ。渋滞の最後尾で点灯するような場合、走りながら操作するとまわりのスイッチに手が触れてしまい、そのたびにDiscover Proが設定画面に変わってしまうのが煩わしい。触っただけでは反応せず、意思を持って押したときだけ機能すればいいのに……。
また、寒い時期の試乗ということでシートヒーターは重宝したのですが、クルマを始動した直後はDiscover Proの起動に時間がかかることがあり、シートヒーターの操作がすぐできないのが辛いところです。その後の操作も、“CLIMA”スイッチに触れてからDiscover Proの設定画面で操作する必要があり、使用頻度の高い機能は一発で操作できる物理スイッチがほしいと思いました。ステアリングホイールのスイッチで操作できるステアリングヒーターはほんとに便利! ウチのe-Golfにもあったらなぁ(笑)
それはさておき、カンジンの燃費ですが、高速走行では年末年始の激しい渋滞に見舞われたときでも21〜23km/Lを記録。一方、渋滞をうまく避けて100km/h前後で走ったときには27.8km/L、さらに、トップギヤの7速で1300rpm前後、速度85km/hあたりを保った場合が33.7km/Lと驚きの低燃費でした。
試しにACC(アダプティブクルーズコントロール)を80〜85km/hに設定して走ったときの様子が上の写真で、車両の画面で下一桁まで確認すると33.4km/Lでした。ACCまかせで走ってもこの燃費ですから、どんな人でもGolf TDIの低燃費を体験できるということになります。
お借りした期間の平均燃費は23km/L。高速中心の走行ということもありますが、一般道でも15km/Lを切ることはなく、期待以上の低燃費性能といえるでしょう。
Golf TDI、恐るべしです!
(Text & photos by Satoshi Ubukata)