新しい「ゴルフGTI」に初試乗。われわれは、245psのコンパクトスポーツカーの実力と弱点を明らかにする。

※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。

画像1: 【Auto Bild】これが最後のGTI? 新型「ゴルフGTI」に初試乗!

ゴルフGTIが8代目に進化!

電動化やID.シリーズ、高性能バッテリーの開発などを通じて、未来のモビリティを切り拓くフォルクスワーゲンに敬意を表しながら、われわれは245psを発揮する2Lエンジン、高いパフォーマンスを予感させるデュアルエキゾーストパイプ、あらゆる状況で卓越した走りをもたらすスポーツサスペンションを備える新型ゴルフGTIの登場を歓迎する。

そしてついに、われわれはこのコンパクトスポーツカーを試乗する日を迎えた。大きな期待とともに。

GTIは一般道でその真価を発揮する

ゴルフGTIに乗り込み、アウトバーンに直行し、アクセルペダルを踏み込むと、デジタル速度計が250km/hを表示するまでそれほど長い時間を必要とはしなかった。しかし、その加速だけでゴルフGTIの特性を語るには不十分だ。だから高速道路から降りて、田舎の道路へ向かう。

思ったとおりだ。ゴルフ8はゴルフ7のさらなる発展形であり、依然として洗練されたテクノロジーを備えたMQBベースのモデルだ。フルモデルチェンジにあたって、フォルクスワーゲンはゴルフGTIのスプリングレートを前モデルと比較して、フロントを5%、リアを15%増加させた。

シャシー開発者は、ゴルフ7時代の「ゴルフGTIパフォーマンス」および「ゴルフGTI TCR」からの電子制御式フロントデファレンシャルロックを新しいGTIに組み込んで、高速コーナーでのトラクションを最適化し、ハンドリングを改善した。

また、電子制御式フロントデファレンシャルロックとダンパーコントロールを統合し、各ホイールのダンピングを毎秒200回調整する、新しい「ドライビングダイナミックスマネージャー(Driving Dynamics Manager)を開発した。

そう、多くのテクノロジー、多くの電子機器が備わっており、かつての鋼とばねでは物理学に対抗するチャンスはない。

画像: GTIは一般道でその真価を発揮する

この前輪駆動車は、高い速度でコーナーに突入しても、まるでタイヤが路面に吸い付くようにカーブで振る舞い、安定したままコーナリングを終えるのだ。

文字どおり、GTIは夢のクルマだ。フォルクスワーゲンが何十年にもわたって行ってきたすべてのことをさらに高い次元で可能にするし、一層洗練されたDSGの7つのギアを巧みに、そして細心の注意を払って選択し、チェンジする。

そうすることによって、このクルマの素晴らしさが見えてくるだろう。フォルクスワーゲンがこのGTIで(まだ)できないことはひとつだけ。それは新しい世界を創造することだ。

インフォテインメントはあいまいで緩慢だ

ビジョンという面でのディスプレイとタッチスクリーンは素晴らしい。だが操作はそれほど優れていない。

画像: インフォテインメントはあいまいで緩慢だ

時間をかけて使用してみて、ようやくトリップメーターと運転データをマニュアルなしでゼロにする方法がわかった。それはモニター上の画像に応じて、8〜10回クリックする必要がある。そもそもシステムが起動するまでに時間がかかることもある。

しかし、ゴルフGTIにとっては、それは些細なことだ。

これが最後のゴルフGTI?

もう少し運転してそのフィーリングをチェックしよう。

黒いルーフライニング、タータンチェックのシート(決してレザーを注文しないように!)はGTIらしいディテールである。

画像1: これが最後のゴルフGTI?

フロントマスクにもGTIらしさが溢れている。ラジエターグリルのLEDライトストリップや、両側に5つのLEDが付いた巨大なハニカムグリルがそれだ。そしてリヤには2本の巨大なテールパイプを左右に備えている。やはりGTIは特別なゴルフなのである。

画像2: これが最後のゴルフGTI?

ただ、GTIは決して安くはない。先代の4ドアパフォーマンスバージョンに匹敵するモデルは最低でも35,000ユーロ(約460万円)を想定している。

おそらくゴルフ8 GTIは、この手のモデルとしては最後となると推測される。その後はGTEだけが残るかもしれない。したがって、われわれからは、「GTIは今のうちに購入すべきだ!」とアドバイスしたい。

(Text by Andrew May, Kohei Obayashi / Photos by Volkswagen AG)

画像2: 【Auto Bild】これが最後のGTI? 新型「ゴルフGTI」に初試乗!

Auto Bild JAPAN Web」は、世界最大級のクルマ情報サイト「Audo Bild」の日本版。いち早い新車情報や高品質なオリジナル動画ビデオを満載。さらに、チューニングカー、ネオクラシックなど世界のクルマ情報は「Auto Bild JAPAN Web」でゲット!

This article is a sponsored article by
''.