2021年9月13日、フォルクスワーゲンは、ヨーロッパのすべてのID.シリーズを対象に、車載ソフトウェアのOTA(Over-the-Air)アップデートを開始すると発表した。
OTA(Over-the-Air)アップデートは、WiFiやモバイル通信により、制御ソフトやアプリケーションを最新版に更新できるというもの。作業はユーザー自身で行うことができるので、アップデートのたたびに車両をサービス工場に入庫する必要はなく、車両の機能を常に最新の状態に保つことができる。
これまではフォルクスワーゲンはOTAアップデートを一部車両で試験的に実施してきたが、今後はすべてのID.シリーズで利用できるようになる。
今後、約12週間ごとにソフトウェアの更新が行われ、機能の改良に加えて、ユーザーの意見を採り入れた仕様変更などが提供される見込みだ。
さらに、購入時に搭載されていなかった機能をOTAアップデートを利用して追加購入することも可能になり、たとえば将来、自動運転機能を後づけすることができるようになるかもしれない。
(Text by Satoshi Ubukata)