ゴルフ8には、標準でさまざまな運転支援機能が搭載されていますが、なかでも頻繁に利用しているのがアダプティブクルーズコントロール“ACC”です。
ACCは、車速を一定に保つ“クルーズコントロール”に、自動的に車間距離を維持する機能を追加したものです。システムは、フロントのレーダーにより先行車との距離を測り、前を走るクルマの速度が遅く、車間距離が不足すると減速して安全な距離を保ってくれます。
ゴルフ7同様、ゴルフ8でも全車速追従機能があり、渋滞のノロノロ運転に加えて、先行車が渋滞で停止したときには、それに応じて自車もストップ。先行車がすぐに動き出せば、自車も追従してくれます。おかげで、渋滞に巻き込まれても、ひと昔前ほどブルーにならずに済みます(笑)
先日も高速道路の車線規制でひどい渋滞に巻き込まれたのですが、ゴルフ8のACCがゴルフ7とは明らかに違う動きを見せました。渋滞で先行車が停止した場合、ゴルフ7のころは約3秒経過すると、再スタートのためにステアリングホイールの「RES」ボタンを押すか、アクセルペダルを軽く踏んでやる必要がありました。ところが、ゴルフ8では停止時間が長くなっても、「ACC準備完了」のメッセージが表示されたままで、再スタート時の操作が不要なのです。
ためしに何秒経つとこのメッセージが消えるか観察してみたところ、約60秒経過したところで消え、それ以降は再スタートの操作が必要になりました。
取扱説明書を見ると、ステアリングホイールを握っている場合は、「ACC準備完了」の状態が長く続くことがわかりました。一方、ステアリングホイールから手を離すと、約3秒後には「ACC準備完了」の表示が消えます。しかし、再度ステアリングホイールを握れば、「ACC準備完了」の状態に戻りました。
高速道路のひどい渋滞では、停車時間が3秒を超えることがよくあります。そんなときでも、再スタートの操作が不要というのは、とても助かりますね!
ますますACCが手放せません(笑)
(Text & photos by Satoshi Ubukata)