2021年7月24日〜25日、宮城県のスポーツランドSUGOで「TCRジャパンシリーズ2021 Round 3」が行われ、Volkswagen Golf GTI TCRで参戦した#18 松本武士選手が3戦すべてをポール・トゥ・ウィンで飾った。

画像: 【TCRJ Rd.3 SUGO】Golf GTI TCRが3戦連続のポール・トゥ・ウィン

第3戦には、Audi RS 3 LMSが3台、VW Golf GTI TCRが1台、Honda CIVIC TCRが3台、Cupra TCRが1台の計8台がエントリーした。

第2戦のAUTOPOLIS大会では悪天候のため、Sundayシリーズの決勝レースが中止になった。これによるレース数の減少を補完するため、今回は24日にSaturdayシリーズとSundayシリーズのレース1を、25日にSundayシリーズのレース2が行われることになった。

Saturdayシリーズ

7月24日の午後0時15分から、23分プラス1周の決勝レースが行われた。ポールポジションはVW Golf GTI TCRでスポット参戦する#18 松本武士選手が獲得した。2番グリッドは、昨シーズンのチャンピオンで、Audi RS 3 LMSでスポット参戦する#21 篠原拓朗選手、3番グリッドは、Cupra TCRの#19 HIROBON選手が獲得している。

画像: Saturdayシリーズ

昨シーズンに激しい優勝争いを演じてきた2選手がフロントロウからスタートするということで、また今回も激しいバトルが予想された。ところが、#21 篠原選手がスタートでエンジンをストールさせ最後尾まで順位を落とし、予想とは異なる展開に。ポールポジションの#18 松本選手が後続を置き去りにして独走態勢を築く一方、#21 篠原選手は追い上げを見せるが、60kgの性能調整ウェイトに苦しめられ5位に浮上するのがやっとだった。

レースは#18 松本選手が2位に大差をつけて優勝。2位に#19 HIROBON選手、3位にはAudi RS 3 LMSの#65 加藤正将選手が入った。

Sundayシリーズ レース1

24日の午後4時30分からは、Sundayシリーズ レース1の決勝が行われた。ポールポジションは#18 松本選手、2番グリッドは#21 篠原選手、3番グリッドはHonda Civic TCRの#97 三浦 愛選手が獲得している。

画像: Sundayシリーズ レース1

レースは、#18 松本選手が好スタートを切る一方、#21 篠原選手はまたもやミスを犯して最後尾まで順位を落とす。かわりに2位には#19 HIROBON選手が浮上した。

#21 篠原選手は3周目には5番手までポジションを回復し、#65 加藤選手と#97 三浦選手による3位争いに加わる。そして、6周目には#97 三浦選手をかわして4位、11周目には#65 加藤選手をオーバーテイクして3位に浮上。しかし、16周のフィニッシュまでにさらに前のマシンを捉えることはできなかった。一方、#18 松本選手は今回も2位に大差をつけて逃げ切り、2戦連続のポール・トゥ・ウィンを決めている。

Sundayシリーズ レース2

25日の午後2時26分からSundayシリーズ レース1の決勝が行われた。ポールポジションは#18 松本選手、2番グリッドは#21 篠原選手、3番グリッドは#97 三浦選手が獲得している。

画像1: Sundayシリーズ レース2

レースでは、#18 松本選手、#21 篠原選手ともにまずまずのスタートを決めたものの、60kgの性能調整ウェイトを積む#21 篠原選手は加速が鈍ったり、ブレーキが効きにくいなど苦戦を強いられ、先行する#18 松本選手を追い詰めることができない。

その後方では#19 HIROBON選手と#65 加藤選手の3位争いが激しさを増すが、順位が変わることはなかった。

最終的には#18 松本選手が3連続のポール・トゥ・ウィンを達成し、2位に#21 篠原選手、3位に#19 HIROBON選手、4位に#65 加藤選手という結果となった。

画像2: Sundayシリーズ レース2

次の第4戦は、8月28日、29日、栃木県のツインリンクもてぎで開催される。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by TCR Japan)

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