今年から場所を移しての開催となったモントレー。高崎駅前のGメッセ群馬がサービスパークということで、きっとたくさんのお客様にお越しいただけたに違いないのですが……。残念ながら無念の無観客開催でございました。でも沿道ではおじいちゃん&おばあちゃんから小さなお子様まで、た~くさんの方が手を振ってくださっておりまして、ラリーファンの温かさを感じましたよ~。

さらに今回はライブ中継も行われたり、ラリーカーがいまどこを走っているのかがスマホやPCで見られる、ラリーストリームも導入されていたので、臨場感たっぷりのオウチ観戦を楽しんでいただいた方も多かったみたいです~。ご覧いただいたみなさま、ありがとうございます!

画像1: 第18回 モントレーの朝は早くて

6月12日(土)晴れ レッキとDAY1

なんと早朝4時50分にひとつ目のSSのレッキ開始。ということは……。ホテルを3時30分に出なきゃいけないっ~。ってことは、遅くても2時30分には起きなきゃいけない~っ(涙)。げげげ~、まだ夜中じゃん!

実は今回のサービスパークは高崎駅前のGメッセ群馬なんですが、SSは南牧村と上野村なんです。つまり遠いんですよぉ~。南牧村には以前「とらおのパン」という幻のパンを探しに取材で伺ったことがあります。これ、とらおさんというおじいちゃんが焼いている炭焼き無添加パンなのです。大人気ですぐ売り切れちゃうんですよね。ラリーの観客の皆さまには、本当はこういうことも楽しんでいただけるといいんですけどねぇ~。コロナ早く治まって欲しいなぁ~。みなさまも治まった折には、ぜひ遊びに行ってみてくださいね!

画像1: 6月12日(土)晴れ レッキとDAY1

さて、今回は蔓延防止対策のため、ラリーのほうも20時にすべてをクローズしなければならないということで、土曜日にレッキとSS1本、日曜日にSS2本というスケジュール。SSたったの3本か~という感じもありますが、この1本がなんと1日目は21.77km、2日目は19.75km。本州のラリーとしてはメチャクチャ長い! 本州のラリーは10キロ前後というところがほとんどですからね。走りごたえはありましたよ~。

というわけで、早朝3時30分にスタートして12時30分頃にサービスパークに戻ってお昼ごはん。15時30分からセレモニアルスタートが始まりますから、なんとなく慌ただしい雰囲気。

というわけで、DAY1のSS1がスタート。南牧村へ向かいます。このSSは長いし、ストレートとクネクネが混在、道幅も広かったり狭かったりなので、走るほうも読むほうもハードなSSです。そのぶん楽しいんですけどね。なので、細かく刻んだペースノートを作ったのですが、これが当たり! 政樹さんもロストすることなくスラスラ~っと読んでくださって、息もぴったり! 「乗れてるぞ~!」という感じだったのですが……。

画像2: 6月12日(土)晴れ レッキとDAY1

なんとっ!後半あと2.5kmらいのところ。300mのストレート全開踏んでいるところで、赤旗が提示されたんです~。しかも私が先頭さん(笑) JN3クラスでクラッシュからマシンが燃えたらしく、クルーは二人とも無事だったのは幸いだったのですが、全線赤旗提示になっちゃったんですよね。21.77kmという長いSSだったので、私としてはあと残り2.5kmくらいで赤旗中断という感じになりました。

乗れていた感があっただけに、順位というより、タイムが知りたかったんですよね。前ゼッケンのGRMNヴィッツまではフィニッシュしてタイムが出ているのでその差と、私の後ろのチョコさんのシトロエンのR3車両との差が知りたかったんですよね。なんたってJN2クラスは、私以外はすべてR3車両、R3車両と名前がついていないマシンも、中身はR3車両みたいな超改造したものばかりで、モモポロちゃんだけがド・ノーマルなので、差が知りたかったなぁ……。

6月13日(日)晴れ、曇り、雨、曇り、晴れ DAY2

本日も暑い。そしてSSは19.75km×2本ということで、長い。そして上野村遠い……(笑)ですが、張り切ってスタートしました。でもウチのクルマはド・ノーマルカーのいいところで、リエゾンはエアコン全開です(笑)。

画像1: 6月13日(日)晴れ、曇り、雨、曇り、晴れ DAY2

でもこの暑さ、クルマにもかなりシビアだったようで……。なんとDSGが途中で変速しなくなってしまったんですよ……。3分の1走ったくらいのところからDSGが変速しなくなりまして、最後のほうの下りセクションに入ったあたりでまた復活したという感じ。LSDも入っていないモモポロちゃん、上り坂での負担が大きいのでしょうね。以前、一度だけ、気温が35℃を超えた横手ラリーのSSでも変速しなくなりましたが、あれはグラベルだったんですよね。ターマック路面はより負担が大きいので、気温は30℃をかなり下回る26℃くらいだったにせよ、クルマにとっては相当負担が大きかったのでしょう。

画像2: 6月13日(日)晴れ、曇り、雨、曇り、晴れ DAY2

そして、2本目のSSとなるわけですが、この間にずいぶん時間がありまして、結構な雨が降ったんです~。やはり、やはり、やはり……。私の隣に乗っているのが、雨男さんだからでしょうか……。でも今回は本番使えるタイヤが6本という規制があるために、選んだのは全部A08B。つまり基本ドライ路面用タイヤ。DAY2のスタート時に「A052は温存ですか?」ってインタビューで聞かれて、なんでそんなこと聞くんだろう?と思っていたのですが……。そういうことだったのかぁ~!

でもここまできたらA08Bで行くしかないんです! 「大丈夫っすよ。縦溝ありますから」と神田チーフメカニックは言ってたけれど、私に濡れた路面の中、A08Bのタイヤ温度が上げられるのか……。ということで、コンマ2ほど空気圧を下げ、トライしてみることにしました。空気圧が低めの方が、タイヤ温度って上がりやすいんですよね。タイヤが動くので。

果たして結果は……バッチリ! なんの問題もなくA08Bで走れちゃいました!

雨のおかげで気温が下がったせいか、雨で路面の抵抗が少し弱まったせいかわかりませんが、DSGも最後の1kmくらいまでは頑張って変速してくれました。というわけで、結果を見ると2本目のSSと3本目のSSでたったの2秒しか落ちていなかったんです。ちなみに同じクラスの他のマシンは40~90秒ほどタイムを落としていたので、これは1本目が遅すぎたということなのでしょう。

他のマシンがタイムを落とす中、私だけはほぼ落ちなかったのには、もうひとつ要因があります。実は今回JN2クラスで、ヨコハマタイヤを履いているのはモモポロちゃんだけ。あとは皆さんダンロップだったんです。そう!ヨコハマタイヤって雨に強い。しかもドライからウェットに移行する、いちばん滑りやすいような路面でも安定して走れるんですよ~。

画像3: 6月13日(日)晴れ、曇り、雨、曇り、晴れ DAY2

なんでもダンロップさんは、ラリーに使えるタイヤとしてたくさんの種類があるらしいんですが、ヨコハマさんの場合、私のマシンで使えるのはA052とA08Bのふたつだけ。なので、天候が怪しくなるとダンロップ勢は、タイヤどうする談義をよくされていますが、私の場合は良くも悪くも悩みなし! でね、結局速いんです。2種類のタイヤで幅広い状況、しかも刻々と変わる路面状況ですべてをカバーできるということは、メチャクチャワイドレンジでタイヤの性能がいいっていうことですよね。いつも助けていただいてますが、今回は本当にタイヤに助けていただきました。ヨコハマタイヤさんありがとうございます~。きっとこの技術が市販車用にフィードバックされているでしょうから「ウェットa」なんですよね。市販車だと天候でタイヤ変えるわけにもいかないですから、この性能は本当に強くみなさんにアピールしたいところです。

そして、実はまだ速く走れる余地があります。今回、2本目と3本目のSSは同じコースなのですが、途中にサイドブレーキを引かないと曲がれないくらいタイトなヘアピンカーブがふたつあるんです。サイドターンはクルマも私もできないので「大丈夫?左側当たらない?」くらいの感じの、ギリギリ切り返しせずにゆっくりUターンしてるんですよね(笑) かなりカッコ悪いんですが仕方ない。ここで2秒×2=10秒は損してると思います。う~む、どこかで練習しないとなぁ……。

画像4: 6月13日(日)晴れ、曇り、雨、曇り、晴れ DAY2

「いくつになってもチャレンジはできる! 眠れなくなるほどの大きな夢を、竹岡圭と一緒に追いかけて、叶えてください~!」

I can be anything!

(圭rally project 竹岡 圭)

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