eゴルフが納車されてから1カ月になりました。この間に走った距離は3500km! いろいろな場所に出かけたら、こんな距離になってしまいました(笑)

画像1: 【e-Golf】1カ月で3500km走ってわかったことは?

行き先はレースが行われるサーキットがほとんどで、鈴鹿サーキットが1回、富士スピードウェイが3回。これ以外にも、首都圏を動き回ったり、裏磐梯に取材に行ったりしているうちに、3500km以上走ってしまったのです。

この間にわかったことを「○」と「×」で報告します。

○ 電費がいい

12月中旬にスタッドレスタイヤを装着しましたが、それまでの平均電費は8.06km/kWhでした。数字が大きいほど効率が良いことになるのですが、この数字は、偶然にもカタログ電費(JC08モード)と同じ数字です。ちなみに、日産リーフのカタログ電費が8.33km/kWh(JC08モード)、ホンダeが8.26km/kWh(JC08モード)、アウディ e-tronスポーツバックが4.08km/kWh(WLTCモード)ですので、実電費としてはかなり良いほうだと思います。

○ 1回の急速充電で走れる距離は約160km

充電はほとんど急速充電ステーションを利用しています。バッテリーの残量にもよりますが、高速道路の40〜50kW充電器で30分急速充電した場合の充電量は16〜20kWhで、前述の平均電費から算出すると130〜160kmくらい走行可能距離が伸びることになります。高速道路を1〜2時間走って休憩というペースなら、途中の充電がさほど苦になりません。ただ、入ったサービスエリアで充電器が空いていないと、休憩時間が長くなってしまうので、満空情報のチェックは欠かせません。

○ 長距離移動時は途中の充電を勧めてくれる

標準装着のDiscover Proで目的地を設定したとき、走行可能距離よりも遠いと判断されると、途中の充電ステーションを検索するかどうか聞かれます。それで検索を押すと、ルート沿いの充電ステーションが簡単に検索できるのは便利です。

○ エコモードでも力強い加速

電費を稼ぐために、ふだんは「エコモード」で走っています。加速がすこし緩くなり、最高速度が120km/hに制限されますが、それでも走り出しから高速道路まで、加速は2.0 TSIや2.0 TDIに引けを取りません。そのうえ、加速はスムーズでノイズもほぼ皆無。この気持ちよさは高級車も顔負けといえます。エンジンのように気になるノイズがないので、オーディオがクリアに聞こえるのも気に入っているところです。

○ ACCが滑らか

高速道路の渋滞では絶大な威力を発揮するACC(アダプティブクルーズコントロール)。ゴルフの場合は、先行車が停止するとそれにあわせて停車し、条件により自動または手動で再発進が可能です。その再発進の動きがとても滑らかです。エンジン車のようにエンジンの停止、再始動がなく、そのたびにショックが伝わることがないのもスムーズさに一役かっています。停車中もエアコンが効くのもうれしいところです。

○ クリープがある

車庫入れなどでは、アクセルペダルに足を載せていなくてもゆるゆる走る“クリープ”があると便利です。EVのなかにはこれがないものもありますが、eゴルフではクリープがあるのでスムーズに車庫入れができます。

○ Bレンジならアクセルペダルだけで速度調整が可能

eゴルフでは前進時にBレンジを選択すると、アクセルペダルを離したときに回生ブレーキが強力に効くようになります。これを使うと、アクセルペダルだけである程度の速度調整が可能です。eゴルフでは、アクセルペダルから足を離してもクルマが完全停止にはいたりませんし、交差点やカーブによっては通過する場合にはブレーキペダルを踏む必要があります。しかし、多くのシチュエーションではアクセルペダルの操作だけで走行できるのでラクですし、慣れると速度の微調整も簡単です。

○ 休憩時にエアコンが使える

休憩や充電中に車内でPCで作業する機会が少なくないのですが、そんな場合でもeゴルフならエアコンやオーディオが自由に使えます。エンジン車のようにアイドリングしながら駐車する必要がありません。

○ 走りは意外に軽快

車両重量が1590kgと少し重たいeゴルフですが、コーナリングは意外に軽快で、ドライバーの意のままにクルマが向きを変えてくれます。前880kg:後710kgとFFのゴルフに比べて前後重量配分が適切なのも、軽快さの一因といえるでしょう。

○ ゴルフ7とほぼ同じパッケージング

床下にバッテリーを配置しているため、後席のスペースはふつうのゴルフと変わらない広さを確保しています。一方、荷室はラゲッジボードが高い位置しか選べず、ふつうのゴルフよりもスペースが狭くなりますが、それでもゴルフRやゴルフGTEと同じレベルで、床下には充電ケーブルも格納できるなど実用性はまずまず。いざとなれば分割可倒式のリヤシートを倒してラゲッジスペースを広げることができ、ふつうのゴルフとほぼ同じ使い勝手といえます。私にはボディサイズもちょうど良くて、気軽にどこにでも出かけられるのも、このクルマの魅力です。

画像: ○ ゴルフ7とほぼ同じパッケージング

× 充電ポートの位置

高速道路の急速充電ステーションにクルマを駐めると、多くの場合、クルマの左側に急速充電器がきます。eゴルフの急速充電ポートは右にありますので、ケーブルの取り回しが面倒で、場合によっては右に届かないこともあります。一方、普通充電ポートはフロントグリルのVWエンブレム部分にあるため、駐車場に頭から入れないとコネクターが届きません。狭い駐車場では何度も切り返してクルマを駐めることも。普通充電と急速充電のポートの位置が反対だったらよかったのに。

▲ 直進性が不足気味

eゴルフには205/55R16サイズのコンフォート系タイヤが装着されていますが、燃費重視なのか、高速走行時の直進性が多少心許ない印象があります。18インチのスタッドレスタイヤのほうが安定感があるくらいです。今後、17インチに変更しようと思っていて、それで直進性が向上することを期待しています。

画像: ▲ 直進性が不足気味

ということで、長距離では途中の充電に不安を抱くこともありますが、そもそも電気自動車はそこが苦手というのを百も承知で購入したので、それ以外の部分はほぼ大満足のeゴルフ。ライバルに比べても、かなり良い仕上がりの電気自動車だと思います。しかも、認定中古車はかなりお得な値段です。

これから電気自動車と暮らしてみたいという方には、ぜひeゴルフ(の認定中古車)をお勧めします!

(Text & photos by Satoshi Ubukata)

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