2020年9月23日、フォルクスワーゲンは、コンパクトSUVクラスの電気自動車「ID.4」を世界初公開した。

画像1: 「ID.4」がワールドプレミア

ID.4は、電気自動車用のプラットフォームとしてフォルクスワーゲンが開発した「MEB(モジュラー・エレクトリック・ツールキット)」を用いたピュアEVの第2弾。電気モーターを含む駆動ユニットをリヤアクスルに一体化する一方、駆動用バッテリーをアンダーボディの搭載することでフラットなフロアを実現。これにより、広い室内スペースに加えて、価格競争力、長い航続距離、短い充電時間などを目指した。

画像2: 「ID.4」がワールドプレミア

150kW(204ps)の電気モーターで後輪を駆動し、0-100km/h加速は8.5秒。最高速は160km/hをマークする。77kWhのバッテリーを搭載するモデルでは、一充電で最大520kmの航続距離を達成(WLTPモード)。125kWまでの急速充電に対応し、30分の充電で約320km分のエネルギーを追加することが可能だ。

ID.4の全長は4.58m。エクステリアは、エアロダイナミクスに優れる流麗で力強さが感じられるフォルムは、Cd値:0.28を実現する。ラジエターグリルを省いたフロントマスクはLEDヘッドライトとともに、特徴的なフロントマスクを形づくる。オプションで「IQ.LIGHT」と呼ばれるマトリクスLEDヘッドライトが搭載可能で、その場合には3DデザインのLEDリヤコンビネーションライトが装着される。

広いスペースの室内にはセンタートンネルがなく、十分なレッグルームとヘッドルームが提供される。ラゲッジスペースは534〜1575Lを確保する。コックピットはほとんどの操作をタッチスイッチで実現する。フル液晶のメーターパネルを搭載とともに、ダッシュボード中央のタッチパネルで主要な情報が確認できる。オプションで、ARヘッドアップディスプレイを装着することもできる。

豊富な装備もID.4の魅力のひとつで、フロントアシスト、レーンアシスト、パークディスタンスコントロール、キーレスエントリーなどを標準装備。パノラミックサンルーフ、DCC+XDS、プログレッシブステアリングなどがオプション設定されている。

フォルクスワーゲンでは、デビュー記念モデルとして「ID.4 1st」と「ID.4 1st Max」を導入。ID.4 1stでも十分な装備が装着されるが、ID.4 1st MaxではさらにDCCやIQ.LIGHT、パノラミックサンルーフ、ARヘッドアップディスプレイなどのオプション装備が満載される。価格はID.4 1stが49,950ユーロ(約615万円)、ID.4 1st Maxが59,950ユーロ(約740万円)である。

すでにドイツのツヴィッカウ工場で生産がスタートしており、年内には中国の2拠点で、さらに、2022年にはアメリカのチャタヌーガ工場と、ドイツのエムデン工場でも生産が開始される予定だ。

(Text by Satoshi Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.