“走りが変わる”と話題の「Motion Control Beam Tuned by maniacs」(モーションコントロールビーム チューンド バイ マニアックス、以下MCB)を、愛車のゴルフ7GTIクラブスポーツに装着し、その効果をチェックすることにしました。

アイシン精機が開発したMCBは、ボディの変形を抑えるフリクションダンパーで、単にボディの歪みを抑制するのではなく、その振動エネルギーを吸収することによって、クルマ本来が持つ走りの性能を引き出し、安定性と快適性を高めるというもの。これにより、コーナリング(ステア操作時)のボディの横揺れの減少、コーナリング(ステア操作時)のトレース性の向上、突起乗り越し後の縦揺れの収束性向上といった効果をもたらすといいます。

日本車用は、トヨタ車向けにはTRDとトムスから、スバル車向けにはPROVAから、ホンダ車向けにはSPOON SPORTから、マツダ車向けにはオートエクゼから、ダイハツ車向けにはD-SPORTから専用品が発売されており、また、Gazoo Racingのコンプリートカーである「86GRMN」にも標準で装着されるなど、チューニングパーツとしてすでに高い評価を得ています。

一方、輸入車用とししては、フォルクスワーゲン/アウディの専門ショップであるmaniacsが、アイシンと共同で商品開発を行っており、待望の第1弾として発売されたのがゴルフ7(7.5含む)用のMCBになります。

その概要については上記のニュースをご覧いただくとして、2019年12月の発売以来、注文が相次ぎ、なかなかテスト用の商品が確保できなかったのですが、ようやく1台分が用意できたという知らせを受け、いつものmaniacs STADIUMに愛車を持ち込みました。

画像3: 【GTI Clubsport】MCBで走りはどう変わる?〜Part1

MCB本体はボディ前後に同じパーツを1本ずつ装着します。前後パンパーを外して、車両専用のブラケットを使ってMCB本体を固定することになります。

画像4: 【GTI Clubsport】MCBで走りはどう変わる?〜Part1

というわけで、さっそく作業開始! まずは前後バンパーを取り外すところから始まりました。

画像5: 【GTI Clubsport】MCBで走りはどう変わる?〜Part1

フロント用ブラケットは、もともとある車両ボルトを使って固定するため、基本的にはボディの加工は不要です。ただ、ゴルフGTIやゴルフRの場合は、樹脂製の整流板が干渉するため、貫通させるための穴をあける必要があります。

ブラケットの準備ができたら、MCB本体を装着します。

リヤのブラケットも、もともとある車両ボルトを使って固定。ブラケット装着後、MCB本体の取付を行います。

バンパー脱着を含めた作業時間は2時間程度でした。

さっそく運転した印象ですが、走り出してすぐに感じたのが、路面からのショックが軽減されたこと。荒れた舗装路で拾う小さなショックがうまく抑えられています。目地段差を超える場合は、MCBの効果はさらに顕著で、これまでガツンときたショックが、角がうまく丸められている印象です。

それは、ドライブレコーダーの反応でも明らかです。ドライブレコーダーは、事故に遭遇した場合はもちろんのこと、大きなショックを検知したときにもイベント録画を開始しますが、MCB装着後は、いつもイベントが発生する段差を超えたときにも反応せず、ショックが軽減されていることを示してくれました。ちなみに、この日、maniacs STADIUMから自宅に帰る途中、一度もイベント録画が行われなかったことには驚かされました。

運転している感覚としては、タイヤの接地感が増した印象があり、FFのゴルフGTIでありながら、4WDのゴルフRを運転しているような安心感があります。

訳あって、まだスタッドレスタイヤを履いたままですが、高速走行時には直進安定性の高まりが実感できました。それでいて、乗り心地に硬さはなく、むしろしなやかになった印象で、全体的に上質な走り変わっています。

ハンドリングについては……スタッドレスタイヤをサマータイヤに履き替えてから、改めてチェックしたいと思います。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, maniacs)

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