■Golfsrudel #01 ■Museum ■Stockerau (Austria)

夏休みでウィーンに行くと聞けば、「あーら優雅ですこと♪ オペラとか世界遺産巡りでいらっしゃるの?」と思うのが普通です。

だが、私のプランはシェーンブルン宮殿を惜しげもなくスルーして、モーツァルトに扮した客引のオッサンもいない郊外の町に直行です。そんなウィーンツアーを企画する旅行代理店があったら早晩閑古鳥がピーヨピヨでしょう(実際、閑古鳥はなんて鳴くの?)。

しかし! ほどなくして私は、世界でここだけの光景を目にすることになるのです。

ウィーン市街からクルマで30分ほど、晩夏の陽射し弾けるドナウ川を渡って着いたのはシュトッケラウという小さな町。そこで私を待っていた(ほんとに玄関から出て待ち構えてた)のは、ゴルフスルーデルムゼウム(Golfsrudel Museum)のヨーゼフ館長です。

画像1: Golfgang特別編 Part1 「究極のゴルフバカ」がオーストリアにいた!

ときどき、私のことを館長と呼んでくださる方もありますが、ヨーゼフおじさんは、レベルが、スケールが、覚悟が違う。ヨーゼフこそ館長の中の館長。泣く子も笑うマイスターオブゴルフ。最大級の敬意を込めて呼ぶ「究極のゴルフバカ」です。

私など良くて室長であり、「ゴルフを愛する館長ふたり人がオーストリアで出会う」という番組タイトルなら再考せねばなりません。

私の手元には、水冷フォルクスワーゲンのミニカーが5000台ほどありますけど、ヨーゼフ館長のもとには本物のゴルフが114台あるのです。ヤバ過ぎる。

「金銭感覚狂ってからが趣味」とは古より伝わる金言ですが、スケール感覚まで狂ってしまったらこれはもう趣味などという可愛いものではありません。だってアナタ、ゴルフばっかり本物が100台ですよ。縦に並べたら500mですよ。グリコひと粒じゃ足りないんですよ。

そんな聖地で真っ先に目に入るのは、ゴルフのピックアップ版、ゴルフキャディをベースにしたタラップ車!

画像2: Golfgang特別編 Part1 「究極のゴルフバカ」がオーストリアにいた!

空港がオークションに出してたっていうけど、2台も買ったのかヨーゼフ! コレクターの鑑(かがみ)すぎる!

画像3: Golfgang特別編 Part1 「究極のゴルフバカ」がオーストリアにいた!

いきなり珍ゴルフ指数MAX、すでに心拍レッドゾーン、天国へのタラップ駆け上がりそうだよ!

Golfsrudelの存在を知ったとき、この階段ゴルフがよく登場していたので、訪問するときには模型を作って手土産にしようと決めていました。

画像4: Golfgang特別編 Part1 「究極のゴルフバカ」がオーストリアにいた!

3Dプリンタでつくった1/43スケールのミニチュア、まずは無事に手渡すことができたけど、全然館内に進めないよ! まだ門のとこだよ!

続く……

(Text & Photos by Kenji Yokokawa)

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