2019年7月12日、フォルクスワーゲンとフォードは、自動運転と電動化の分野で提携を拡大すると発表した。
2019年1月、両社は商用バンやピックアップトラックの分野で提携することを発表した。その際、自動運転や電気自動車、モビリティサービスの分野でも協力を目指すとしていた。
今回の発表では、自動運転技術を開発するアメリカの「アルゴAI」社に、フォルクスワーゲンとフォードが出資し、アルゴAIの株式を均等に所有。両社の保有株式はアルゴAI株の過半数を超えることになる。
アルゴAIに対するフォルクスワーゲンの出資額は26億ドルで、うち10億ドルが資金提供。残りの16億ドルは、フォルクスワーゲン グループ向けに自動運転テクノロジーを開発してきたグループ会社「Autonomous Intelligent Driving(AID)」をアルゴAIに統合させることで提供するという。
ドイツに本拠を置くAIDは、アルゴAIのヨーロッパ本社になり、ペンシツバニア州ピッツバーグの本社に加えて、ミシガン州ディアボーン、ニュージャージー州クランベリー、カリフォルニア州パロアルトに次ぐ5つめの拠点になる。
また、フォルクワーゲンはフォードに対して、電気自動車専用のプラットフォーム「MEB」の部品やコンポーネントを提供。これを使って、フォードは電気自動車を開発し、2023年には新型車を発売する予定だ。
(Text by Satoshi Ubukata)