このあいだマイナーチェンジした「ポロ ブルーGT」をヨーロッパでドライブしたことは、このコラムでもお伝えしました。またドライブしたいなぁ......と思っていたら、ポロ ブルーGTが日本でも発売に!
そこで、さっそく旅の続きに(!?)出かけました。
標準モデルのポロTSIコンフォートラインが発売されたのが8月25日のことだったので、ポロ ブルーGTの発売はもう少し先かと油断していました(笑) クロスポロも年内の発売ですから、しばらくポロの話題は続きそう。あとは、ポロGTIがいつ日本に来るかが気になるところです。
さて、借り出した広報車は、オドメーターの数字が60kmそこそこという、ほぼおろしたての状態。なので、エンジンをレブリミットまで回すのは酷ですし、足まわりもまだなじんていないということで、インプレッションはまた別に機会にとっておくとして、今回は少しのんびりと秋の東北をドライブすることにしました。
マイナーチェンジしたといっても、1カ月前にヨーロッパで乗ったばかりだし、そもそもマイナーチェンジの前後で外観はあまり変わっていないので、個人的には驚きはない(笑)
それでもフロントバンパー下に自動ブレーキ用のレーダーが付いていたり、また、オプションのバイキセノンヘッドライトとフロントフォグライトが同時装着できるようになるなど、新旧を見分けるのは難しくありません。
一方、インテリアは旧型とは大きく様変わりし、ゴルフっぽくなりました。旧型のシンプルさもいいですが、個人的には質感がアップした新型のインテリアのほうが好みです。残念なのはポロTSIコンフォートライン アップグレードパッケージに装着されるオートライトが、このブルーGTには付かないこと。オートライトはほしかったなぁ......。
サポートのいいスポーツシートは、アルカンターラとファブリックのコンビネーション。ブルーがアクセントとなるカラーコーディネートが、ポロの室内を明るい雰囲気にしてくれます。個人的にもこの組み合わせは好きです。
そんなことを考えながら、とりあえず常磐道へ。行き先は......走りながら決めることにします。
あいかわらずポロ ブルーGTの走りは爽快です。ゴルフ ヴァリアントクラスとの組み合わせでも十分パワフルな1.4 TSIを、よりコンパクトなポロのボディに載せているのですから、スポーティであって当然なんですが。
それでいて、あまりパワーを必要としないときには4気筒のうち2気筒を休止するACT(アクティブ・シリンダー・マネージメント)を採用するので燃費も良好。とくにエコランするわけでもなく、高速燃費は18km/L超をマークしました(エアコン使用)。トラックと一緒にずっと走れば、20km/L超えは確実です。
ただ、ゴルフと比較して、2気筒走行時はエンジンの振動やノイズが明らかに増すのがわかります。車格の違いを思い知らさせる瞬間ですが......あくまで比較したときの話ですので、慣れれば気にならなくなるはずです。
もちろん(!?)、高速走行時はACC(アダプティブクルーズコントロール)を使ってラクをしました。この便利さを一度覚えてしまうと、もう元には戻れません(笑)
ちなみに、ゴルフのACCは先行車両が停止して数秒経つと、ACCがスタンバイ状態になり、ドライバーがブレーキ操作をしなくてもクルマは停止を続けます。再スタートはステアリングのスイッチを押すだけ(アクセルペダルを踏んでも再スタートします)。
ところが、ポロの場合は、ACCがキャンセルされて、クルマはクリープを始めます。なので、ドライバーがブレーキを踏んでやる必要があります。ゴルフのACCに慣れてしまうと、すこし面倒ですね......。まあ、今回のドライブでは、高速道路上で渋滞することはなかったので、まったく支障はなかったのですが。
そうこうしているうちに、クルマは磐越道を通って猪苗代磐梯高原インターに。たまには裏磐梯でも走ってみようかと。山に向かうと、道路は登り勾配が続きます。慣らし中のポロ ブルーGTには酷かと思いましたが、3000rpm以下でもトルクがある1.4 TSIエンジンのおかげで、エンジンをあまり回す必要がなく、余裕で山道を登っていくのは頼もしいですね。
残念なのが天気。雲が垂れ込め、時折雨が落ちてくる空模様に見舞われ、磐梯吾妻レークラインの眺めはすっきりとしませんでした。それでも、裏磐梯の秋を感じることができましたよ。
レークラインからは、国道115号を使って東北道の福島西インターへ。途中、「土湯温泉」の看板が目に入りちょっと寄り道したり(福島生まれでありながら、行ったことがなかったので)、福島駅まで足を伸ばして空腹を満たしたり......。
そんなときに重宝したのがカーナビ。このポロ ブルーGTには付いていたのは純正アクセサリーの「ZU510-VW」で、純正オーディオのタッチパネルスクリーンを活かせるのが特徴です。
ナビシステムそのものはパナソニックのストラーダなのでとくに不満はなし。現在地ボタンがないとか、ナビ側につないだiPodがステアリングスイッチでコントロールできないとか、細かい部分では言いたいこともありますが、インテリアデザインを崩すことなく、スマートにナビがインストールできるという意味では、購入を検討する価値は十分あります。ちなみに、ゴルフ7の純正オーディオと組み合わせることも可能です。
福島西インターからは一気に東北道を南下して東京へ。ボディはコンパクトでも、トルクに余裕があるエンジンと、安定性の高い走り、そして、ACCがあると、250kmの道のりなど苦になりません。
というわけで、気がつけば1日で600kmほど走ってしまいましたが、おかげで多少足まわりにアタリがついたかな?(笑)
その後も都内を中心に使いましたが、このコンパクトなボディでキビキビ走るポロ ブルーGTはとても魅力的! ダウンサイジング、考えようかなぁ(笑)
(Text by S.Ubukata)
そこで、さっそく旅の続きに(!?)出かけました。
標準モデルのポロTSIコンフォートラインが発売されたのが8月25日のことだったので、ポロ ブルーGTの発売はもう少し先かと油断していました(笑) クロスポロも年内の発売ですから、しばらくポロの話題は続きそう。あとは、ポロGTIがいつ日本に来るかが気になるところです。
さて、借り出した広報車は、オドメーターの数字が60kmそこそこという、ほぼおろしたての状態。なので、エンジンをレブリミットまで回すのは酷ですし、足まわりもまだなじんていないということで、インプレッションはまた別に機会にとっておくとして、今回は少しのんびりと秋の東北をドライブすることにしました。
マイナーチェンジしたといっても、1カ月前にヨーロッパで乗ったばかりだし、そもそもマイナーチェンジの前後で外観はあまり変わっていないので、個人的には驚きはない(笑)
それでもフロントバンパー下に自動ブレーキ用のレーダーが付いていたり、また、オプションのバイキセノンヘッドライトとフロントフォグライトが同時装着できるようになるなど、新旧を見分けるのは難しくありません。
一方、インテリアは旧型とは大きく様変わりし、ゴルフっぽくなりました。旧型のシンプルさもいいですが、個人的には質感がアップした新型のインテリアのほうが好みです。残念なのはポロTSIコンフォートライン アップグレードパッケージに装着されるオートライトが、このブルーGTには付かないこと。オートライトはほしかったなぁ......。
サポートのいいスポーツシートは、アルカンターラとファブリックのコンビネーション。ブルーがアクセントとなるカラーコーディネートが、ポロの室内を明るい雰囲気にしてくれます。個人的にもこの組み合わせは好きです。
そんなことを考えながら、とりあえず常磐道へ。行き先は......走りながら決めることにします。
あいかわらずポロ ブルーGTの走りは爽快です。ゴルフ ヴァリアントクラスとの組み合わせでも十分パワフルな1.4 TSIを、よりコンパクトなポロのボディに載せているのですから、スポーティであって当然なんですが。
それでいて、あまりパワーを必要としないときには4気筒のうち2気筒を休止するACT(アクティブ・シリンダー・マネージメント)を採用するので燃費も良好。とくにエコランするわけでもなく、高速燃費は18km/L超をマークしました(エアコン使用)。トラックと一緒にずっと走れば、20km/L超えは確実です。
ただ、ゴルフと比較して、2気筒走行時はエンジンの振動やノイズが明らかに増すのがわかります。車格の違いを思い知らさせる瞬間ですが......あくまで比較したときの話ですので、慣れれば気にならなくなるはずです。
もちろん(!?)、高速走行時はACC(アダプティブクルーズコントロール)を使ってラクをしました。この便利さを一度覚えてしまうと、もう元には戻れません(笑)
ちなみに、ゴルフのACCは先行車両が停止して数秒経つと、ACCがスタンバイ状態になり、ドライバーがブレーキ操作をしなくてもクルマは停止を続けます。再スタートはステアリングのスイッチを押すだけ(アクセルペダルを踏んでも再スタートします)。
ところが、ポロの場合は、ACCがキャンセルされて、クルマはクリープを始めます。なので、ドライバーがブレーキを踏んでやる必要があります。ゴルフのACCに慣れてしまうと、すこし面倒ですね......。まあ、今回のドライブでは、高速道路上で渋滞することはなかったので、まったく支障はなかったのですが。
そうこうしているうちに、クルマは磐越道を通って猪苗代磐梯高原インターに。たまには裏磐梯でも走ってみようかと。山に向かうと、道路は登り勾配が続きます。慣らし中のポロ ブルーGTには酷かと思いましたが、3000rpm以下でもトルクがある1.4 TSIエンジンのおかげで、エンジンをあまり回す必要がなく、余裕で山道を登っていくのは頼もしいですね。
残念なのが天気。雲が垂れ込め、時折雨が落ちてくる空模様に見舞われ、磐梯吾妻レークラインの眺めはすっきりとしませんでした。それでも、裏磐梯の秋を感じることができましたよ。
レークラインからは、国道115号を使って東北道の福島西インターへ。途中、「土湯温泉」の看板が目に入りちょっと寄り道したり(福島生まれでありながら、行ったことがなかったので)、福島駅まで足を伸ばして空腹を満たしたり......。
そんなときに重宝したのがカーナビ。このポロ ブルーGTには付いていたのは純正アクセサリーの「ZU510-VW」で、純正オーディオのタッチパネルスクリーンを活かせるのが特徴です。
ナビシステムそのものはパナソニックのストラーダなのでとくに不満はなし。現在地ボタンがないとか、ナビ側につないだiPodがステアリングスイッチでコントロールできないとか、細かい部分では言いたいこともありますが、インテリアデザインを崩すことなく、スマートにナビがインストールできるという意味では、購入を検討する価値は十分あります。ちなみに、ゴルフ7の純正オーディオと組み合わせることも可能です。
福島西インターからは一気に東北道を南下して東京へ。ボディはコンパクトでも、トルクに余裕があるエンジンと、安定性の高い走り、そして、ACCがあると、250kmの道のりなど苦になりません。
というわけで、気がつけば1日で600kmほど走ってしまいましたが、おかげで多少足まわりにアタリがついたかな?(笑)
その後も都内を中心に使いましたが、このコンパクトなボディでキビキビ走るポロ ブルーGTはとても魅力的! ダウンサイジング、考えようかなぁ(笑)
(Text by S.Ubukata)