■ Altstadt
■ vwmm(Japan)
■ 1/87
■ Handmade
ミニカーを集めていると、いつしかカタログやエンブレムなどの関連グッズにまで手が伸びるのは想像に難くないと思いますが、だんだんミニカーのディスプレイ自体にも凝りはじめるようになります。
ガラスのショーケースにでも並べると、ミニカー達もぐっと魅力が増してくるから不思議です。昨今1/87スケールのVolkswagen達も素晴らしいディテールを持つようになり、あるときふと、彼らが走るドイツの街並みを再現したい衝動に駆られました。
通称ジオラマと呼ばれるこの種のミニチュアは鉄道模型の風景などでご覧になったことがあるかと思いますが、私はただひたすら、「Volkswagenが路駐する街角」を目指しベニヤ板を切りぬくところから始め、12年の時を経て(途中10年放置)このたびひとまずの完成を見ました。
この「Altstadt(アルトシュタット)」は、中世の面影を残すドイツの街、ローテンブルクをモデルにしています。このままの風景があるわけではありませんが、ホテルや塔の雰囲気は、現地を訪れたことがある方にはイメージいただけるかもしれません。
建物の配置も、歩道の高さも、すべては1/87のVolkswagenを路駐させるためにつくりました。「やはり野に置け蓮華草(れんげそう)」ではないですが、GolfもTransporterも石畳がよく似合います。
写真には登場していませんが、空冷時代のビートルやType2を停めても、もちろん違和感なくとけこみます。土台が23.5cm四方のほんの狭い一郭、ひとときヨーロッパの空気を感じていただければ幸いです。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。