■ Iltis
■ 1/43 GRAPHYLAND(France)
■ 1/100 Roskopf (Germany)
久しぶりに珍しい車両いってみます。Typ 183、イルティス。博物館以外ではなかなか見ないですね。私もドイツと日本(!)の路上でそれぞれ一度、見かけただけです。
1970年代、ドイツ軍はキューベルワーゲンやDKWムンガに替わる新しい四輪駆動車を探しており、時の政府が行った開発コンペの結果このクルマが採用されました。
メルセデスも良かったけど、価格が高過ぎたようで。軍用車でも倹約志向なのがドイツらしい。
9547台が生産され、うち8800台がドイツ軍に納入されました。
パートタイム4WDにフォルクスワーゲンの4気筒水冷エンジンが組み合わされたこのクルマ、1980年にはパリダカラリーに参戦し、1-2フィニッシュを飾っています。写真の137号車がその優勝車両。
このミニカーは、レジンキットと呼ばれるジャンルで、誰かが組み立てたものがフリーマーケットに出回り、私のところに来ました。
経年劣化か、意図して作られたのか、ホコリを被ったような塗装面はラリーを闘ったクルマとしての雰囲気そのもの。
ヘタに磨くとデカールがひび割れて剥がれてしまいそうなのでもうそのままでいいや、ということにしています。
赤くてちっちゃいのは1/100スケール。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。