1007058ss002.jpg花びらや葉に雨粒を乗せたアジサイが綺麗な季節になりましたね。この時期のドライブって、外の湿度が高い分、空調をきかせた車内がいつもより割り増しで快適に感じますよね。やっぱりクルマって心地いい。


梅雨ってどうも好きになれない...じめっとしてるし傘が荷物になっちゃうし、なんて思っている方も多いのでは?でも、この湿気があるから日本人の肌は乾燥した地域の人よりも潤っていて若くみえるのかな。と、年間の降雨量が日本の1ヶ月分という乾燥したマルタから帰国して改めて感じています。

語学学校でお世話になったマルタ人とイタリア人のハーフの50歳ぐらいの女の先生は、「日本人はたいてい若く見えるけど、一体どんな特別なクリームを使ってるの?あなたぜんぜんシワがないじゃない?」と言うのです。とっくに30を過ぎて、実際ぜんぜんシワがない訳ではないのですが、日本人は欧米の人に比べると若くみえるのでしょうね。男女問わず。しかし、どんな理由であれ、若く見えると言われて無条件に嬉しくなってしまうのは女の性です。

1007058ss001.jpgさて、前置きが長くなりましたが、マルタといえばマルタバス。皆さんご存知でしょうか?アニメ「となりのトトロ」に出てくる「ねこバス」のモデルになったそうですが、見た目もさることながら、そのワイルドな走りも「ねこバス」に似ているのです。特に夜は、ぼんやりとしたオレンジ色の灯りに照らしだされた幻想的なマルタの街を、ガラガラと荒々しいエンジン音を響かせ猛スピードで走り抜け、映画の「ねこバス」は緑の森の中を走り抜けていましたが、そのロケーションの違いこそあれ、「ねこバス」のモデルというだけあってかなりの野性味あふれる走り。

乗ってみるとまた面白い。バス停はあるのですが、日本のバスのような親切なアナウンスなどはもちろんなく、降りたいバス停が近づくと各々がバスの天井に張ってあるひもを引っ張る。すると、運転手の頭上のベルが「チン」と鳴る仕組みになっていて、慣れていない人間は一体どのタイミングで降りたらいいのやらさっぱり分からないのですが、運転手に「○○に行きたいから、近くなったら教えてね」と頼んでおくと、「ここだよ。着いたよ」と教えてくれるのです。

1007058ss003.jpgその運転手もたいていワイルドかつ自由な風貌。ローマカトリックの国なので、フロントガラス周りにはだいたいキリストの絵を飾っているのですが、中には奥さんの写真やら娘からもらったのであろうピンクのふわふわしたぬいぐるみを飾っている人も。ちょこちょこ後ろを振り向いては、陽気にお客さんと話しながらのろのろ運転をしていて危なっかしさ満点な人もいました。運賃は高くても1ユーロちょっとで、とても安い。お土産やさんではマルタバスのミニカーも、大中小と売っていました。買っておけばよかったかな。

そして、帰りの飛行機で見た映画「リトルミスサンシャイン」。フォルクスワーゲンファンの皆さんは、とっくにご存知なのでしょうか?実は私はこの映画を、この時初めて知ったのですが、笑いすぎて涙が止まらない程笑って笑って、隣の席の韓国人の女の子に笑われてしまいました。もしまだ見ていないという方がいたら、ぜひ。おんぼろのワーゲンバスで旅する一家、滑稽でいて最高です。

(Text by S.HANAMORI)

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