DSC_0336.jpgトヨタ自動車とDUO店のコラボレーションで開催されるカスタマーイベント"Blue Carpet"が先月行われた。イベントの模様を菊谷 聡さんがレポートする。


VWは、とてもユーザーフレンドリーなブランドです。サーキットを占有して開催される大規模なものから、販売店単位のコンパクトなものまで、ユーザーを巻き込んだイベントがつねに世界中のどこかで開催されていることからも、VWの企業姿勢を窺うことができます。そこに集まるユーザーたちは生活をエンジョイしているように見受けられ、愛車をとことん使い倒すようなライフスタイルを送っていることが特徴です。クルマがもっている本来の機能や性能をフルに発揮させ、大切なパートナーとして愛着をもって生活を共にしているのです。

DSC_0062.jpgVWというブランドは、所有することでクルマの楽しさを発見できたり、生活を豊かに変えてくれる力を持っています。華美な装飾を廃した「質実剛健」を地でいくキャラクターであるにもかかわらず、乗るほどに新たな発見があるクルマは、そう多くありません。それは、世界中のどこでVWユーザーと出会っても、皆、満足そうにハンドルを握っていることからも理解できます。

私もVWとの付き合いは長く、ゴルフはIからIIIまで計4台、ほかにもジェッタ、ポロと所有し、現在はニュービートルを愛用しています。今では自動車関連の仕事を生業としていますからVWとの関わりは浅くありませんが、このたび初めて、ユーザーと身近に触れ合うことのできるイベントにお招きいただきました。

DSC_0093.jpg"Blue Carpet"と名付けられたこのイベントは、トヨタ自動車と全国のDUO店とのコラボレーションにより開催されるものです。その記念すべき第1回が、ネッツトヨタ埼玉を母体とするDUO草加とDUO所沢のお客様を招待して開催されました。会場は、名門クラシックホテルとして名高い日光金谷ホテルです。食事会やトークショーをはじめ、霧降高原を中心とした山岳路でのドライブ、そして日光東照宮などの名所見学までプログラムに組み込まれていました。

それぞれの愛車で両店舗に集合したお客様は、そこからバスに乗り換えて日光金谷ホテルに到着。まずは趣のある主宴会場に集まり、店長からの挨拶と全セールススタッフの自己紹介。

DSC_0058.jpgその後、DUOスタッフはそれぞれのお客様と同席しランチをとりました。メニューは、今回のために金谷ホテルが特別に作ったものです。乾杯は、"Blue Carpet"の名に因んだ"a message from blue sky"(青空の贈り物)と名付けらたカクテルで。もちろん、これからテストドライブをする皆さんに供されるドリンクなので、ノンアルコールです。続いて、日光名産の"ゆば"を用いた"日光ゆばのサラダ仕立て"や"日光虹鱒のソテー金谷風"などが次々にテーブルに運ばれました。

笑顔に満ちた宴席。スタッフたちは、各自がお招きしたお客様と歓談しながらのランチタイムを過ごしました。このイベントの目的は、あくまでもVWというブランドの魅力、そしてVW車を運転する楽しさや快適さを味わっていただくというもの。したがって、日頃のセールス活動のような生々しい数字の駆け引きや売り込みはありません。そのせいもあってか、和気あいあいと時間は過ぎていきました。

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デザートタイムとなった頃、トークショーが始まりました。いよいよ私の出番です。相方はモータージャーナリストの竹岡圭さん。彼女とはAJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)の理事を一緒に務めたり、今回のようなトークセッションで何度もご一緒しています。気心の知れた仲だけに、あえて事前に台本を作り込むことはせず、「当日は、お客様の顔を見ながらテーマを構築しましょう」という、我々がもっとも得意とする「ライブなトークショー」を実践しました。竹岡さんの豊富な海外経験や、私の長年にわたるVW車の所有体験などを語ることで、VW車を所有することの喜びや楽しみを、少しはお伝えできたことと思います。

DSC_0244.jpgトークショーのあとは、お待ちかねの試乗です。金谷ホテルを起点に霧降高原を走るルートは、全長約40km。ふだん販売店で開催される試乗会では、ショールームの周辺を数km走る程度でしょうから、今回のコースはVW車の走りを味わうには十分です。アップ&ダウンや適度なコーナーが連続する場面では、軽快なハンドリングや快適な運転環境により、VW車が「思いどおりに動く」ことを体感された様子。試乗プログラムが始まる前は、「こんなコース走れるかしら......」と不安を感じていた方もいらっしゃったようですが、終了後の表情は、どなたもこれ以上ないという笑顔でした。私は日頃から、笑顔でクルマに接することはとても素敵なことだと感じています。とくにVW車は、笑顔で運転している人、笑顔で降りてくる人が多いブランドではないでしょうか。それは、VW車がどんな場面でも一生懸命に仕事をし、運転をする人から後部座席に座る人まですべてに対して発揮する優しさがもたらしているのだと思います。今回参加されたお客様は、そんなVWの魅力を感じていただけたのならば、イベントは大成功だったはずです。

すでにニュースリリースなどで報じられていますが、トヨタ自動車は2010年12月末でDUO事業からの撤退を決定しました。つまり来年からDUOという名称の店舗はなくなってしまうことになるのですが、ほとんどの店舗はVW店と名称が変わるだけでVW事業を継続していく予定とのことです。つまり、今回のイベントに参加されたお客様も、引き続きVWと末長くお付き合いしていただくことができるわけです。今後も、ひとりでも多くのVWファンを作るために、我々はアンバサダーのひとりして微力ながら応援をしていきたいと思います。

(Text by S.KIKUTANI)

菊谷 聡(きくたに さとし)
輸入車ディーラー、自動車専門誌編集部を経て、現在は自動車専門コンサルティング会社を経営するかたわらエディターおよびライターとして活動。自動車を絡めたライフスタイルを中心とした講演、自動車メーカーのセールス研修コンサルタント&インストラクター、企業経営者のパーソナルコーチとしても活動中。

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