「TDIで日本縦断」企画の第1部は、「ティグアンTDI 4MOTION」で東京から北海道に向かう2泊3日のドライブ。果たして無給油でゴールに辿りつくことはできたでしょうか?
以前このコーナーでお知らせしたとおり、ティグアンTDI 4MOTION R-Lineで東京から北海道の千歳を目指す2泊3日のロングドライブを楽しんできました。
本来は10月1日朝に東京を出発し、10月3日昼に北海道の千歳へ入るというスケジュールなのですが、諸般の事情で出発が1日の夕方になってしまった8speed.netチームは、「食べる」「寝る」以外はほぼ高速道路を走る"弾丸ツアー"になりました。
実際、1日夕方に北品川を発った私たちは、首都高速〜外環道〜東北道を乗り継いで、この日の宿泊地である福島県郡山まで、ひた走りました。
しかし、あまり急ぐわけにはいきません。というのも、目的地の千歳まで1000km強の道のりを無給油で走破したかったからです。しかも、皆が驚くような低燃費で! そこで高速の巡航速度を80〜90km/hと定め、燃費計を睨みながら少しでも効率よく走ることを心がけました。
こちらが1日目の様子です。277km走行し、燃費は23.8km/Lをマーク! 以前、ティグアン TDI ハイラインを借りたときより良い数字とあって、福島の地酒が美味しいのなんの(笑)
2日目は、郡山から青森に向かい、その日のうちにフェリーで函館に渡ります。台風の影響でフェリーに欠航や遅れが出る恐れがありましたが、とにかくマイペースで東北道を北上します。
ティグアンTDI 4MOTION R-LineはDCCパッケージが装着され、タイヤは標準の255/45R19から255/40R20にインチアップ。しかし、DCCのおかげで乗り心地はマイルドで、高速道路ではほどよいフラット感を保ってくれます。2.0 TDIがもたらす余裕あるトルクと、4MOTIONによる高いスタビリティも手伝って、ロングドライブも疲れ知らずでした。
ティグアンTDI 4MOTIONでは、スノーモード、オンロードモード、オフロードモード、オフロードカスタムモードという4つの走行モードが用意されていますが、当然今回はオンロードモードを選択。さらにオンロードモードには、エコ、コンフォート(DCC装着車のみ)、ノーマル、スポーツ、カスタムの5つのドライビングプロファイルがありますが、燃費を考えてエコで走りました。というのも、高速走行時などにアクセルをオフにしたときにDSGのクラッチを開放して燃費を稼ぐ"コースティング"は、エコモードでしか有効にならないからです。高速道路の下り坂では、かなり燃費に効くのです。
朝8時にホテルを出発し、午後3時過ぎにはフェリー乗り場に到着。この間475kmを走り、燃費は23.1km/L。前日よりも燃費が少し悪化したのは、ホテルから高速までの一般道が少し混雑していたのが原因です。前日からの総走行距離は753kmで、総平均燃費は23.3km/Lです。
心配していたフェリーですが、通常どおりの運行に戻っており、午後5時過ぎに青森港を発った「ブルードルフィン2」は、大きく揺れることもなく午後9時前に無事函館港に到着しました。
函館港からは、予約していた市内のホテルまで走りこの日は終了。こちらが2日目の様子です。
そして3日目、函館から目的地の千歳までは約300km。一方、メーターに表示される「走行可能距離」は500km以上あるので、ここまでのペースを守れば無給油で辿りつくのは楽勝です。この日は朝7時半にホテルを出て、国道5号線から道央自動車に入り、雄大な景色を楽しみながらのんびりとドライブ。本当はいろいろと寄り道したかったのですが、苫小牧で1カ所立ち寄る以上の余裕はありませんでした。
そして12時すぎにランチ会場に到着。ここで燃費の計測を終了。函館上陸から千歳まで293km走ったときの燃費が22.0km/L。一般道を約50km走ったために、他の区間よりも燃費が落ちたようです。
そして、3日間のトータルは、1046km走行で23.0km/L! しかも、燃料は2目盛も残っていて、走行可能距離は300kmでした。もし、あと4時間あったら無給油で北海道の最北端まで辿り着けたかも!?
3日目の様子はこちらをご覧いただくとして、正直なところ、ここまでティグアンTDI 4MOTIONの燃費が伸びるとは、思っていませんでした。
走って、食べて、寝て、あっというまに終わった弾丸ツアー。新千歳空港で別れたティグアンTDI 4MOTIONが、これまで以上に頼もしく見えました。
(Text by Satoshi Ubukata)