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【試乗記】ティグアン TDI 4MOTION ハイライン
180908-Tiguan-0.jpgコンパクトSUVの「ティグアン」に待望の「TDI 4MOTION」が登場! さっそくその実力をチェックした。

「FFもいいけど、やはりSUVなら4WDがほしい」という人に朗報! フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「ティグアン」に待望の4MOTIONが追加された。しかもTDIエンジンとの組み合わせ。理想の仕様が、ようやく日本でも手に入るようになったのだ。

ティグアン TDI 4MOTIONの概要についてはこちらのニュースをご覧いただくとして、今回借り出したのは装備充実の「ティグアン TDI 4MOTION ハイライン」で、オプションの「DCCパッケージ」「レザーシートパッケージ」「パノラマスライディングルーフ」が装着されたフル装備の一台である。

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エクステリアで目を引くのが、テールゲートに配される「2.0 TDI」と「4MOTION」のバッジ。「パサートTDI」が外観だけではTSIとTDIの区別ができないのとは対照的だ。TDIというより、4MOTIONをアピールするためのものかもしれないが、TDIにこだわって選んだ人には、ちょっとうれしい演出である。

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一方、室内に目をやると、センターコンソールに見慣れないスイッチが追加されていることに気づく。

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これは、「4MOTIONアクティブコントロールスイッチ」と呼ばれるもので、走行状況にあわせて、4WDシステムやパワートレイン、ESC、DCC(DCC装着車)などを最適なセッティングに切り替えることができる。左からスノーモード、オンロードモード、オフロードモード、オフロードカスタムモードとなり、ふだんオンロードモードを選んでいるときには、中央のスイッチにより、エコ、コンフォート(DCC装着車のみ)、ノーマル、スポーツ、カスタムの5つのドライビングプロファイルを切り替えることが可能だ。

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さっそくオンロードモード/ノーマルの状態で試乗を開始。アクセルペダルを軽く踏むだけで、もたつくことなく車は発進。車両重量が1760kgの4WDという感じがしない。動き出したあとも、低速からトルクに余裕がある2.0 TDIは、右足の動きに力強く反応する。

低速では加速時のエンジン音が大きめで(といっても、あくまで現代のTDIに比べての話)、とくにストップ&ゴーが多い市街地などでは耳につくことがあるが、40km/hを過ぎたあたりからは、大きく太いタイヤが発するロードノイズに紛れて、その特有の音がさほど気にならなくなる。パサートTDIに比べると明らかに静かなのもうれしいところだ。

スピードを上げていくと、73km/hあたりでギヤはトップの7速に。100km/h巡航時のエンジン回転数は1650rpmほどで、この状態でもアクセルペダルに載せた右足に少し力をこめるだけで、7速を維持したまま追い越しが可能なほどトルクに余裕がある。

一方、山道の上りなどでアクセルペダルを積極的に踏んでいくと、1750〜3000rpmの回転域で最大トルクを発揮する2.0 TDIはティグアンのボディをグイグイと前に押し出し、スポーティな走りを見せてくれる。アクセルペダルを床まで踏みつけると4500rpmを超えたあたりまで勢いが続き、それを4輪でしっかりと受け止めてくれるのが、4MOTIONらしいところだ。

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ハイラインでは235/55R18サイズのタイヤが標準装着されるが、DCCパッケージが装着される試乗車では235/50R19のモビリティタイヤに1インチアップ。そのせいか、路面の目地段差などを越えたときにはショックを拾うこともあるが、DCCのおかげで角が取れた乗り心地となっている。高速でのフラット感はまずまずで、直進安定性も良好。コーナリング時のロールも適度に抑えられており、バランスの良い動きを見せてくれる。

撮影した湖畔には砂地があり、「FFだとスタックするのでご注意ください」ということだったが、4MOTIONを手に入れたティグアンをオフロードモードに切り替えると、不安を感じることなく駆け抜けることができた。この安心がうれしい。

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気になる燃費だが、今回の試乗コースのうち、渋滞のない首都高速では25.1km/L、高速道路をやや控えめに走ったときが22.7km/L、高速道路を流れに任せて走った場合が19.3km/L、山道を含む地方の一般道で16.5km/L、これらの総平均が19.8km/Lと、JC08モードの17.2km/Lからすると期待を大きく上回る結果となった。

さまざまな場面で力強く、頼れる走りを見せてくれるティグアン TDI 4MOTION。パノラマスライディングルーフを開け放ち、緑の中を走るときの爽快さもまた格別だった。

コンパクトSUVブームのいま、自信を持ってお勧めしたい正当派の一台である。

(Text by S.Ubukata)


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