フォルクスワーゲンが日本のスズキに対して出資する可能性が高まっている。
報道によれば、フォルクスワーゲンはスズキに対して、最大20%の出資を検討しており、早ければ今週中にも正式に発表するという。
小型車やインド市場での強みを持つスズキと、環境技術や世界的な市場で優位に立つフォルクスワーゲンとが結びつけば、お互いにとって大きなメリットになるのは明らか。また、スズキがフォルクスワーゲングループに加われば、世界最大の販売台数を誇る自動車グループが誕生することになる。
スズキは、1981年にGMグループに入ったが、GMの経営不振にともない、2008年11月に資本関係を解消。さらに、GMカナダとの合弁会社「CAMI」の保有株式をGMカナダにすべて売却することで合意しており、新たな提携先を模索していた。
この提携が実現すると、スズキ製の「Up!」が登場するなんてことがあるかもしれない。「ワゴンR」ベースの"マイクロバン"なんていうのも、日本ではウケそうだ。冗談はさておき、両社の今後の動きに注目したい。
(Text by S.Ubukata)