V.T.A.(フォルクスワーゲン･トロフィ･アソシエーション)がこのほど、GTI Cup 2010の概要を発表した。それによると、参加可能車両は、現行の5のカップカーに加え、ゴルフ6 GTIの市販車両をベースに専用パーツキットを装着したものとしている。各サーキットを転戦する形で年間4戦が開催される予定だ。
■パーツキットは2種類来年のGTI Cupは、ローコストでモータースポーツを楽しめるようにしたＮゼロ規定の基本に立ち戻る形になる。VWの正規代理店で購入のゴルフ6 GTI(認定中古車可)に、カップカー専用パーツキットを組み付け、V.T.A.にて封印を実施、カップカーとして登録することで参加オッケーとなるからだ。同じナンバー付きとはいえ、5の場合は、カップカー専用というべき2ドアのGTIを購入しなければならなかった。もし、いま手元に6のGTIがあるなら、それをカップカーにすることができるのだ。
カップカー専用パーツキットは、2種類が用意される。パッケージAは、ロールケージ＆保護パッド、4点式シートベルト、牽引フック、アルミホイール＆ボルト、ECU(任意指定)、前後ブレーキパッドなどで構成され、価格は税込みで795,000円。パッケージBはパッケージAにピロアッパー(フロントのみ)、ザックス製のサスペンションキットが加わって、価格は税込みで1,207,000円。いずれも暫定で、パッケージの内容、価格は変更の可能性もあるとのこと。6のGTIは、オプションでDCC(アダプティブシャシーコントロール)が装着できるため、未装着車とのバランスを図る観点で2種類が用意されている模様。
レースカレンダーは、これも暫定だが、以下の通り。
Round 1 5月23日 岡山国際サーキット
Round 2 7月4日 筑波サーキット
Round 3 8月29日 富士スピードウェイ
Round 4 11月14日 スポーツランド菅生
なお、2004年から導入されているエクスチェンジプログラムも予定されていて、優秀なドライバー(V.T.A.事務局選出)は、ドイツで2010年から開催されるシロッコCNG(天然ガス)をカップカーとするワンメイクの"ADAC VWシロッコカップ"、また中国で開催される"VWシロッコカップ"にチャレンジできる可能性もある。ご存知のように、6のGTIはボディが軽量化され、エンジンもパワーアップされているため、以前にも増してレーシングスピードが向上するのは確実。面白くなりそうだ。
問い合わせは、V.T.A.事務局(Tel：0465-80-0820、Fax：0465-80-0821)まで。
(Text by M.OGURA)
