フォルクスワーゲンAGは、9月30日に開幕したパリサロンで、新型パサート/パサートヴァリアントを発表した。
1973年登場の初代から数えて7代目にあたる新型パサートがパリサロンでデビューした。
実はこの7代目、基本設計は先代を踏襲するもので、そのシルエットやインテリアは先代とよく似ている。一方、フロントマスクは先にフェイスリフトを実施した「フェートン」のイメージを受け継いでおり、ゴルフ系の顔とは別のデザインが採用されたのが特徴だ。
新型パサートには、10種類のエンジンが用意され、そのうち4種類がガソリンである。ガソリンは1.4 TSIシングルチャージャー(122ps)、1.8 TSI(160ps)、2.0 TSI(211ps)、3.6 V6 FSI(300ps)で、TSIにはDSGがオプションで、またV6にはDSGが標準で組み合わされる。
新しい機構としては、緊急ブレーキ付きのアダプティブクルーズコントロールやサイドアシスト、XDSなどの搭載が挙げられる。また、リモコンキーを持った人が、クルマの後ろで決められたアクションを行うとトランクリッドが自動的に開く「イージーオープン」など、ユニークな機能も追加されている。
サイズは、セダンが全長4769×全幅1820×全高1474mm、ヴァリアントが全長4771×全幅1820×全高1519mmで、全幅と全高は旧型と同じである。
これまでとは異なり、セダンとヴァリアントが同時に登場。早くも11月中旬にはヨーロッパのショールームに並ぶという。日本にも導入が見込まれるが、北米市場には「ニューミッドサイズセダン」と呼ばれる別のモデルが投入される予定だ。
(Text by S.Ubukata)