2011年1月19日、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、新型トゥアレグの日本導入を発表、2月17日に発売する。
2002年にデビューしたフォルクスワーゲンのプレミアムSUV「トゥアレグ」がフルモデルチェンジして2代目に進化した。
新型は、全長4800×全幅1945×全高1740mmにボディを拡大するとともに、いまやフォルクスワーゲンのアイデンティティである直線基調のフロントグリルを手に入れることでイメージを一新。
ヘッドライトやリアコンビネーションランプにも個性が溢れ、昼間だけでなく夜間も、新型トゥアレグとわかるデザインとなった。
旧型でも高い評価を得ていたインテリアは、フルモデルチェンジとともにさらに質感が高められており、フラッグシップモデルにふさわしい仕上がりになっている。
新型で注目すべきは、フォルクスワーゲン初のハイブリッドシステムを搭載したことだ。従来のV8に代わるモデルとして登場した「トゥアレグハイブリッド」には、V6 3.0 TSI(スーパーチャージャー)とモーターを搭載。エンジン、モーター、そして、エンジン+モーターによる走行を実現する。
このうち、モーターのみの走行、すなわち、EV走行モードでは、最高50km/h、最大2kmの走行が可能である。10・15モード燃費は13.8km/Lで、エコカー減税(100%免税)の対象になる。
バッテリーはニッケル水素タイプを採用し、ラゲッジスペース下に収納される。
従来どおり、3.6L FSIエンジンも用意される。ハイブリッドとともに、8速オートマチックを搭載。さらに、アイドリングストップやブレーキ回生機能などにより効率化を図る「ブルーモーションテクノロジー」が9.5km/Lの燃費を達成。従来比で38%の低燃費となった。こちらはエコカー減税(50%減税)の対象車だ。
また、「アダプティブクルーズコントロール」や「フロントモニタリングシステム」、「レーンキープアシストシステム」、「レーンチェンジアシストシステム」など、先進のアクティブセーフティテクノロジーをハイブリッドに標準装着。最新の純正HDDナビゲーションシステム「RNS850」やアラウンドビューカメラは全車に標準である。
パワートレインの進化に加えて、ボディの軽量化も注目すべき話題のひとつだ。V6モデルどうしで比較すると、新型は約70kgもの軽量化となった。
駆動方式は、全車4WDだが、ハイブリッドにはオンロード重視の「4MOTION」が、V6にはオフロード性能を高めた「4XMOTION」が採用されている。
サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーンを搭載。CDCエアサスペンションはハイブリッドに標準で、V6ではオプションになる。
価格はV6が623万円、ハイブリッドが898万円。エコカー減税額はそれぞれ約17万円、約44万円である。
(Text by S.Ubukata)