110126-XL1-01.jpgフォルクスワーゲンAGは、2011年1月26日に開幕するカタールモーターショーで、1Lカーのコンセプトモデル「XL1」を公開する。



110126-XL1-02.jpg"1Lカー"とは、100km走行の燃料消費量が1リッター以下のクルマのこと。TDIと電気モーターの組み合わせでこれを実現するのが、フォルクスワーゲンのコンセプトカー「XL1」だ。

110126-XL1-03.jpgフォルクスワーゲンは、これまでにも2002年、2009年に同様のコンセプトカーを発表しているが、いずれもタンデム2シーターのレイアウトを採用していた。これに対し、XL1はサイドバイサイドの2シーターとすることで、より現実的なプロトタイプに進化したのが特徴だ。
110126-XL1-04.jpgガルウイングドアを備えるXL1のボディは、全長3888×全幅1665×全高1156mmというサイズ。全長と全幅はポロより少し小さい程度だが、全高は約300mmも低い。
100km走行あたりの燃料消費量は0.91L。これを実現するために、XL1は軽量化やパワートレインの高効率化に努めている。

モノコックボディや外板にはカーボンを採用し、車両重量をわずか795kgに抑えている。空気抵抗を低減するため、前面投影面積(A)1.50m2、Cd値0.186を実現。Cd×Aは0.277m2で、これはゴルフのわずか4割に過ぎない。

パワートレインは、800cc2気筒のTDI(直噴ディーゼルターボ)と電気モーターの組み合わせ。0-100km/h加速は11.9秒、最高速は160km/hをマークする。

モーターは、エンジンと7速DSGのあいだに配置され、加速時にエンジンをアシストするだけでなく、モーターだけのEV走行にも対応する。リチウムイオンバッテリーがフル充電の状態であれば、最大35kmのEV走行が可能だ。つまり、XL1はプラグインハイブリッドなのだ。

110126-XL1-05.jpg量産化に一歩一歩近づいているフォルクスワーゲンの1Lカー。こんなクルマが登場したら、絶対に買ってしまいそうだ!

なお、8speed.netでは、このプロトタイプの試乗リポートを近くお届けする予定。乞うご期待!


(Text by S.Ubukata)

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