150915-IAA-01.jpg2015年9月15日、フォルクスワーゲンはフランクフルトショーにて新型「ティグアン」を公開した。

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2007年末に登場したティグアンは、成長著しいコンパクトSUVセグメントにおいてその存在感を強めてきた。これまでに264万台以上を世に送り出し、2014年にはモデル末期にもかかわらず前年比9%増の年間50万台以上が生産されているのだ。また、ドイツでは2015年7月の販売統計でティグアンは、SUVセグメントでトップの実績を収めている。

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そんな人気モデルが、フルモデルチェンジを実施し、2代目に進化する。新型ティグアンは「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)」モジュールの採用により誕生したまったく新しいモデルで、標準タイプに加えて、オフロードタイプとR-Lineが用意される。

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新型ティグアンのボディサイズは全長4486×全幅1839×全高1632mmで、これは先代に比べて全長が60mm、全幅が30mm拡大する一方、全高は33mm低くなった。

フロントビューは、物理的なサイズ変更に加えて、水平基調のラジエターグリルとヘッドライトにより、ワイド&ローのデザインが強調されている。

サイドビューは、従来よりもウエストラインとキャラクターラインを高めることでSUVらしさを強調したという。キャラクターラインは2重に引かれ、そのライン上にドアハンドルが配置される。

そしてリヤビューは、LEDテールライトを結ぶキャラクターラインがテールゲートのデザインに彫刻的な印象を与えている。テールライトを2分割式とし、テールゲートの開口面積は拡大。テールゲート下端の特徴的なデザインは、ボディの幅広さを強調する。

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インテリアは、ダッシュパネルをドライバーに向けることで、いわゆる"ドライバーオリエンテッド"なコックピットとしたのが特徴だ。メーターパネルはアナログ式に加えて、フルデジタルの「アクティブインフォ ディスプレイ」を設定している。

ホイールベースが77mm延長されたおかげで室内長は26mm拡大。後席のニールームは29mm広くなっている。ラゲッジスペースは5人乗車時でも615Lを確保(従来比+145L)。後席を倒せば最大1655Lに達する。分割可倒式の後席には前後スライド機構が備わる。

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エンジンはTSIが125〜220psの4タイプ、TDIが115〜240psの4タイプを用意。駆動方式はベーシックモデルがFFで、それ以外は4MOTIONがオプションまたは標準となる。4MOTIONは第5世代ハルデックスカップリングを採用する。

安全装備の充実も新型ティグアンの特徴のひとつで、シティエマージェンシーブレーキ、レーンアシスト、ポストコリジョンブレーキが全車に標準装着。また、ACCやサイドアシストなども用意される。

新型ティグアンのヨーロッパでの発売は2016年4月を予定している。

なお、ショー会場には市販モデルに加えて、コンセプトモデルの「ティグアンGTE」が展示される。218psのプラグインハイブリッドシステムを搭載し、電気エネルギーだけで最大50kmの走行が可能だという。


(Text by S.Ubukata)

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