160125-WRC-01.jpg2016年1月21日〜24日、WRC第1戦ラリー・モンテカルロが行われ、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェが3年連続の優勝を果たした。
シーズンの開幕を告げるラリー・モンテカルロは、フランス南部にあるギャップを拠点としたターマック(舗装路)ラリー。16カ所、374.89kmのSS(スペシャルステージ)が用意され、総走行距離は1474.34kmとなる。

昨年に引き続き、フォルクスワーゲン・ポロR WRCを駆るのは、セバスチャン・オジェ(カーナンバー1)、ヤリ-マティ・ラトバラ(カーナンバー2)、アンドレアス・ミケルセン(カーナンバー9)である。

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初日の21日は2つのナイトステージが行われ、SS1でトップタイムをマークしたオジェは、SS2でシトロエンのクリス・ミークに首位を明けわたし、この日を2位で終える。これをミケルセンが3位で追う展開だ。ラトバラはアクシデントもあり7位に留まった。

デイ2では、オジェが反撃に転じ、SS3とSS5でトップタイムを叩き出して再び首位に躍り出た。その後、ミークに首位を奪い返されるが、この日の最終SSで大きくリードしたオジェがミークに9秒強の差をつけて首位を奪還した。3位ラトバラに対して68秒、4位ミケルセンには93秒のリードを築く。

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デイ3に入ると、オジェはミークとの差を広げていき、SS12終了時点で29秒のリード。その後、ミークがデイリタイヤするという事態となり、これでオジェは一気に優勝に近づいた。

一方、フォルクスワーゲン勢にも波乱があり、ラトバラがデイリタイヤ。これに伴い、ミケルセンが2位に浮上する。

そして、最終日もオジェのリードを阻む者はなく、SS14とSS16でトップタイムをマークしたオジェは2位のミケルセンに2分近い差をつけて、通算33勝目を果たした。ラリー・モンテカルロでは、2013年、2014年に続き3度目の優勝となった。

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ラリー終了後、優勝したオジェは、「WRCを象徴するラリーで勝利を収めることができました。今の気持ちを言葉にするのは難しいですね。チームの面々、抜群の性能を発揮したポロ R WRC、声援を送ってくれたファンに感謝します」と喜びを語った。

また、フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクターのヨースト・カピートは、「1-2フィニッシュで新シーズンをスタートできるのは、ひとつの偉業です。このラリーでは、すべての要素が噛み合わないかぎり成功はありません。チーム内で頻繁に聞かれる質問は、『手伝うことあるかい?』です。この言葉にわれわれのチームスピリットが集約されています」と話した。

次戦のラリー・スウェーデンは2月11日にスタートする。

(Text by S.Ubukata)

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