フォルクスワーゲン グループの研究部門で自動運転の開発責任者を務めるDr. ヘルゲ・ノイナー(Dr. Helge Neuner)氏が来日。フォルクスワーゲン グループの自動運転への取り組みを聞いた。
フォルクワーゲン グループ ジャパンが、日本政府が推進する自動運転開発プログラム「
フォルクスワーゲン グループが自動運転技術の開発を始めたのは2000年代初頭のことで、2005年にはスタンフォード大学と共同開発した「Stanley」が「DARPA Grand Challenge」で優勝。その後も、さまざまなクルマが生み出され、サーキットだけでなく、公道でも自動運転技術を披露している。
ノイナー氏は、自動運転技術により「安全性の向上」「効率の高いドライビング」「快適性の向上」「渋滞の緩和」などが期待されるという。
フォルクワーゲン グループ ジャパンが、日本政府が推進する自動運転開発プログラム「
フォルクスワーゲン グループが自動運転技術の開発を始めたのは2000年代初頭のことで、2005年にはスタンフォード大学と共同開発した「Stanley」が「DARPA Grand Challenge」で優勝。その後も、さまざまなクルマが生み出され、サーキットだけでなく、公道でも自動運転技術を披露している。
ノイナー氏は、自動運転技術により「安全性の向上」「効率の高いドライビング」「快適性の向上」「渋滞の緩和」などが期待されるという。
たとえば、新型Audi A8では、量産車として初めてレベル3の自動運転技術である「Audi AIトラフィックジャムパイロット」を実現しており、これが実際に公道で利用できるようになれば、ドライバーには自動運転中に自由な時間が生まれるとアピールしている。
その先のステップとして、高速道路や駐車場など、限られた場所であればドライバーの介入や支援を必要とせず、運転をシステムに任せることができるレベル4の自動運転技術を目指している。
その先のステップとして、高速道路や駐車場など、限られた場所であればドライバーの介入や支援を必要とせず、運転をシステムに任せることができるレベル4の自動運転技術を目指している。
たとえば、フォルクスワーゲンでは、電気自動車「I.D.」を2020年に発売予定。2025年にはこのクルマにレベル4の自動運転機能が搭載されることになっているが、「ゴルフTDIと同じくらいの価格で提供したい」というのがフォルクスワーゲンの考えである。
一方、フォルクスワーゲン グループは、所有型のクルマに加えて、カーシェアリング型のモビリティサービスの提供も考えている。
2017年のジュネーブショーで披露された「セドリック(Sedric)」は、ドライバーが不要な4人乗りのコンセプトカーで、これが実現すれば、免許を持たない人でもカーシェアリングの利用が可能になり、移動の自由が確保できる。さらに大型の車両であれば、多人数の移動も可能になる。
さらに、人件費や人手不足に悩む運輸業の世界では、自動運転技術により問題解決につなげたい考えだ。
現時点ではAudiが先行しているが、今後レベル3の自動運転技術を各ブランドで展開。その後も各ブランドのDNAに沿った自動運転技術を搭載することで、ブランドの差別化を図っていきたいという。
フォルクスワーゲンブランドのファンとしては、「I.D.」シリーズがどんな未来を連れてきてくれるのか、興味津々というところだろう。
(Text by S.Ubukata)