140110-GV-6.jpg2014年1月6日に発売になった新型「ゴルフ ヴァリアント」。その上級グレードである「TSIハイライン」を試乗した。



日本で販売されるゴルフ ヴァリアントは、1.2 TSIを積む「TSIコンフォートライン」と1.4 TSIの「TSIハイライン」の2グレード。ゴルフ ヴァリアントTSIコンフォートラインについては、すでに140110-GV-1.jpgゴルフ ヴァリアントTSIハイラインに搭載されるのは、140ps仕様の1.4 TSIエンジン。 先代がターボとスーパーチャージャーを備えた"ツインチャージャー"であったのに対し、新型ではターボのみの"シングルチャージャー"になったのはハッチバックと同じ。ただし、ドイツ本国を含め、ヴァリアント用の1.4 TSIには気筒休止システム「ACT(アクティブシリンダーマネージメント)」が採用されていない。

140110-GV-2.jpgハイラインでは、アルカンターラ&ファブリックのシートが標準装備になり、オプションでレザーシートを選ぶことが可能だ。その場合、電動のコントロールや前席のシートヒーターも装着される。
また、ハイラインのみ電動パノラマスライディングルーフがオプション設定されている。ただ残念なことに、現状では電動パノラマスライディングルーフ単独では選ぶことができず、レザーシートとのセットオプションになってしまう。

魅力的なオプションだけに、単独で選べるようにしてほしいし、コンフォートラインへの設定もぜひお願いしたいものだ。

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ところで、撮影の都合上、掲載しているハイラインの写真はアダプティブシャシーコントロール"DCC"のない仕様になっているが、実際に試乗したのはDCC付きの車両だった。DCC付きの場合はホイールが異なり、ブラックとシルバーのコントラストカラーになる。タイヤサイズは225/45R17で、DCCのない仕様と同じである。

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さっそくドライブすると、1.2 TSIよりも明らかに力強い走り出しに、ついニンマリ(笑)。1.2 TSIでもまったく不満がないのだから、さらに強力な1.4 TSIは余裕たっぷりだ。一般道では2000rpm以下をキープするが、ちょっと加速したいときなど、アクセルペダルを軽く踏むだけでスッと反応し、とても運転しやすい。そのぶんドライバーはストレスを感じないし、余裕も生まれる。

高速の合流など大きな加速が必要なときには、6000rpm手前まで力強く回転を上げ、さらにスポーティなキャラクターを披露してくれる。

気になったのは、比較的シフトポイントが高く、80km/h弱にならないと7速にシフトアップしないこと。もうすこし早めにシフトアップしてくれてもいいと思うのだが......。

オンボードコンピューターで確認した燃費は、エアコンオフの状態で高速が16〜17km/L、都内が12〜13km/Lくらいだった。性能を考えると十分すぎる数字だが、これでエンジンにACTが搭載されていれば、さらに1割程度の改善が期待できると考えるとちょっと惜しい。

DCCが付いたハイラインの走りは、ハッチバックよりもやや硬さを感じるものの、フラット感があり、サスペンションのストロークが感じられるセッティング。コンフォートラインがトーションビームリアアクスルを採用するのに対し、このハイラインは4リンク(マルチリンク)にグレードアップされているぶん、コーナーでの踏ん張りも高いレベルに仕上がっている。

ただ、17インチを履くハイラインは、道路の段差を超えたときなどのショックを伝えやすく、快適さという点ではコンフォートラインのほうが好ましいと思った。

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ということで、スポーティな走りを好む人にはハイライン、快適さを重視するならコンフォートラインがおすすめ。もし僕が選ぶとしたら......ハッチバックはハイラインだけど、ヴァリアントはコンフォートラインかな?

(Text by S.Ubukata / Photos by M.Arakawa)

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