2026年6月25日、Porsche MotorsportはGT4カテゴリー向けの新型レーシングカー「Porsche 911 GT4 R」(992.2世代・2027年モデル)を発表した。911 Cup(992.2)をベースに開発されたシングルシーターのカスタマーレーシングカーで、最新のシャシーや空力性能、コックピット、人間工学を全面的に見直し、世界各地のGT4レースで戦うための戦闘力をさらに高めている。

自然吸気4.0L水平対向6気筒を搭載
911 GT4 Rの心臓部には、排気量3,996ccの水冷水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載する。SROのBoP(Balance of Performance)適用時には最高出力520PS(382kW)を8,400rpmで発生し、最大トルクは470Nmを6,150rpmで発揮。最高回転数は8,750rpmに達する。
一方、出荷時に装着される53.7mmエアリストリクター仕様では、最高出力430PS(316kW)、最大トルク422Nmとなる。ドライサンプ潤滑や最適化された吸気システム、モータースポーツ専用の排気システムを採用し、高い耐久性とレスポンスを両立している。
トランスミッションは6速シーケンシャル・ドグミッションを組み合わせ、パドルシフトによる変速を採用。機械式LSDや専用レーシングクラッチを備え、サーキットでの確実な駆動力伝達を実現する。
空力性能と軽量化をさらに追求
ボディはアルミニウムとスチールを組み合わせた軽量構造を採用し、FIA規定に適合するロールケージを一体化。車両重量は約1,515kgに抑えられている。



外装では、大型化されたフロントバンパーや空力最適化アンダーフロア、ルーバー付きフェンダーに加え、11段階で角度調整可能なスワンネック式リヤウイングを採用。NFRP(天然繊維強化樹脂)製ドアやリヤリッド、ポリカーボネート製ウインドウなどにより軽量化を図るとともに、ブレーキやドライブシャフトの冷却性能も高められている。
ドライバー中心に進化したコックピット
コックピットでは、ドライバーへ向けてレイアウトされた新しいタッチパネルを採用。実際のクリック感を備えたスイッチや誤操作を防ぐフィンガーガード、多機能カーボンステアリングホイールなどにより、レース中の操作性を向上させた。
シートはFIA規格に適合したレーシングバケットシートを採用し、前後位置に加えて高さや角度も調整可能。3サイズのパッドによってドライバーの体格に合わせられるほか、シートベンチレーションにも対応する。さらに約110LのFT3安全燃料タンクやエアジャッキシステムなど、耐久レースを見据えた装備も充実している。


ダブルウィッシュボーンと最新制御技術を採用
足まわりはフロントにダブルウィッシュボーン式、リヤにマルチリンク式サスペンションを採用。車高やキャンバー、トーを細かく調整できるほか、2ウェイ調整式ダンパーや複数レートのスプリング、調整式スタビライザーを装備する。タイヤ空気圧・温度監視システムも標準採用されている。
ブレーキにはBosch製Race ABS(第5世代)を採用し、前後独立したブレーキ回路やブレーキバランス調整機構を装備。前後とも380mm径ベンチレーテッドスチールディスクを組み合わせ、制動性能と耐フェード性を高めている。
電装系では10.3インチカラー液晶ディスプレイやPorscheロガー、高精度GPSを標準装備。ラップタイム計測や車両データ解析に対応するほか、パワートレインのウォームアップモード、ピットスピードリミッター、燃料仕様やエンジンマップの切り替え機能など、レーシングカーならではの各種設定も行える。LEDヘッドライトやFIA規定対応のレインライトも備え、昼夜を問わずさまざまなレース環境に対応する。
価格は26万5000ユーロ(約4880万円)。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Porsche AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。


