TOYO TIRESは2026年3月14日に開幕するニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)および、5月開催のニュルブルクリンク24時間レースに参戦する。レーシングチーム「Ring Racing」と協働する「TOYO TIRES with Ring Racing」として、グローバルフラッグシップタイヤブランド「PROXES(プロクセス)」の専用レースタイヤを装着した車両を投入し、最上位クラスであるSP9への挑戦を本格化させる。

ドイツ・ニュルブルクリンクは、約5kmのGPコースと約20kmの北コースを組み合わせた全長約25kmの過酷なサーキットとして知られる。北コースには170以上のコーナーと約300mの高低差があり、車両だけでなくタイヤにも極めて大きな負荷がかかる。この難コースは、世界中の自動車メーカーやタイヤメーカーにとって、技術力を試し鍛える場として位置づけられている。
TOYO TIRESは、この“グリーンヘル”とも呼ばれるサーキットを重要な開発の舞台と位置づけ、継続的に挑戦を続けてきた。2020年以降はNLSおよびニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を通じてデータと経験を蓄積。2025年にはSP-PROクラスで総合トップ10入りを果たすなど着実に成果を積み重ねてきた。そして2026年は、これまでの挑戦で得た知見を武器に、いよいよ最上位SP9クラスに本格的に挑む。将来的にはクラス優勝、さらには総合優勝を視野に入れるという。
SP9クラスには、TOYOTA GAZOO Racing所属ドライバーで2026年からPROXESブランドアンバサダーを務める中山雄一が参戦。SP10クラスにはジュリアーノ・アレジ、小高一斗、小山美姫、奥本隼士らが名を連ねる予定で、世界最高峰の耐久レースを舞台に若手ドライバーの育成も進めていく。
参戦車両には、ニュルブルクリンクでの戦いを見据えて改良を重ねたPROXESの専用レースタイヤを装着する。SP9向けタイヤには、バイオマス由来の合成ゴムや植物由来オイル、もみ殻灰シリカ、再生ビードワイヤーなどのサステナブル素材を一部に採用。過酷なレース環境で求められる高い競技性能と環境負荷低減の両立を図っている。
同社は中期経営計画「中計'26」において、UHP(ウルトラハイパフォーマンス)カテゴリーの事業強化を掲げている。世界でもっとも厳しいレースのひとつとされるニュルブルクリンクでの挑戦は、その技術力とブランド価値を高める象徴的な取り組みでもある。レースを通じて得られる膨大なデータやノウハウを市販タイヤの開発へ還元し、PROXESブランドのさらなる進化につなげていく考えだ。
なお、PROXESシリーズは2026年に誕生35周年を迎えるTOYO TIRESのフラッグシップブランドであり、モータースポーツを起点とした技術開発の象徴として位置づけられている。ニュルブルクリンクへの挑戦は、その歩みを象徴する活動のひとつとなっている。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by TOYO TIRES)


