ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は2024年7月30日、ポルシェカレラカップジャパン2024シリーズ第8戦および第9戦 Michelin Challenge、富士スピードウェイにて8⽉2⽇(金)、3⽇(土)、4⽇(日)に開催すると発表した。
今シーズンのPCCJは全6大会11戦で開催されており、すでに4大会7戦を終了している。残るは、今回の第8-9戦の富士大会、第10-11戦のSUGO大会のみとなる。富士大会は、2週間前の7⽉20〜21⽇に第6-7戦を開催しているが、スーパーフォーミュラとの併催レースであったため、今回のSUPER GT併催とは路面コンディションが異なる。この違いが、勝負の行方を左右する要素の一つとなるだろう。
なお、富士スピードウェイのPCCJコースレコードは2022年に近藤翼選手が記録した1分39秒768だが、3月に開催された合同テストで#60 伊東黎明選手が非公式ながら1分39秒653を記録している。
そして、もう一つ重要な要素と言えるのが気温だ。真夏の大会となるため、7月の開催時よりさらに気温は上昇し、暑さがドライバーの体力面に影響を与える可能性は高い。
レースは3クラス混合で開催されるが、プロクラスはオーバーオール(総合)ポイントのみで、プロアマクラス、アマクラスはオーバーオールとクラスの両ポイントを獲得する。
オーバーオールは第7戦まで、プロクラスの#60 伊東選手が全戦でポール・トゥ・ウインを飾って7連勝中と、昨年SUPER GTのGT300クラスにフル参戦した経験もあり、ライバルを一歩リードしている。
そのライバルが、昨年ポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)GT3-Iクラスで王者を獲得した#90 呉良亮選手と、今年のポルシェジャパンジュニアドライバーである#91 平安山良馬選手だ。#90 呉選手は第7戦でスタート直後にトップに起ち#60 伊東選手をリードした実績を持ち、#91 平安山選手は第2-3戦でレースファステストを記録している。
さらに今回、7号車と45号車はともにリザーブドライバーが参戦。7号車は2017、2018年のポルシェジャパンジュニアドライバーで2021年以来のPCCJ出場となる#7 上村優太選手、そして45号車はFIA F2やヨーロピアン・ル・マン・シリーズなどでの実績を持つ#45 佐藤万璃音選手が、それぞれプロクラスから参戦する。実力者揃いの夏の富士を制するのは誰か注目される。
プロアマクラスは、2015、2017年ジェントルマンクラスと2017年のシリーズ王者である#9 武井真司選手、昨年の同クラス王者である#10 MOTOKI選手、ベテランの#77 浜崎大選手が、予選から激しい戦いを繰り広げており見逃せない。
また、アマクラスは昨年の同クラス王者で台湾から参戦する#88 Tiger Wu選手が他を一歩リードしているが、実力を秘めたドライバーが切磋琢磨しながら成長しており、接戦が予想される。
PCCJ 第8-9戦富士⼤会のスケジュールは、8⽉2⽇(金)の8時〜8時45分に45分間の専有⾛⾏が行われ、11時〜11時30分に30分間の予選が1回開催される。そして決勝レースは、第8戦が3⽇(土)16時35分スタート(15周もしくは30分間)、第9戦 Michelin Challengeが4⽇(日)10 時スタート(15周もしくは30分間)を予定している。
なお、第8-9戦の決勝レースはポルシェジャパン公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@PorscheJapanOfficial)でライブ配信される。
(Text Toru Matsumura)