ポルシェカレラカップジャパン 2024 第4-5戦（岡山）予選レポート

2024-06-29

ポルシェジャパン株式会社とポルシェカレラカップジャパン（PCCJ）委員会は2024年6月29日、ポルシェカレラカップジャパン2024シリーズ第4-5戦の予選を、同日に岡山国際サーキット（岡山県）で開催した。

天候：曇り　路面：ドライ　気温：26度　路面：34度（セッション開始時）

今シーズン全11戦で競われるPCCJは今回、第4-5戦を岡山国際サーキットからシーズン中盤戦に突入する。前半戦の3戦を振り返ると、オーバーオール（総合順位）で3連勝を飾ったのは、昨年SUPER GTのGT300クラスにフル参戦した経験を持つプロクラスの#60 伊東黎明選手だ。プロアマクラスは2015、2017年のジェントルマンクラス王者で、2017年にはシリーズ王者も獲得した#9 武井真司選手が2勝、昨年の同クラス王者である#10 MOTOKI選手が1勝となっている。

またアマクラスは、昨年の同クラス王者#88 Tiger Wu選手が3連勝を飾っている。そして5月4日の第3戦開催から約2カ月振りのPCCJ公式セッションは、6月28日（金）の公式練習からスタート。雨に見舞われ難しいコンディションの中、#60 伊東選手が1分44秒978のトップタイムをマーク。プロアマクラスのトップタイムは#98 IKARI選手で1分46秒495、アマクラスのトップタイムは#88 Tiger Wu選手で1分47秒245となった。

翌29日は、前日の雨が止み、サーキット上空に雲が広がるも時折り青空が顔を覗かせた。予定より4分遅れの10時29分から30分間で行われたPCCJ公式予選は、4周目から本格的なタイムアタックが開始された。

まずは#60 伊東選手が1分31秒423を記録してトップに立つと、2番手にはポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 平安山良馬選手が2番手に着ける。だが翌5周目には、昨年のポルシェスプリントチャレンジジャパン（PSCJ）GT3-Iクラスのチャンピオンである#90 呉良亮選手が1分31秒915をマークして2番手に浮上する。ここで各車はピットへと向い、マシンのセッティング調整とタイヤ交換を行い、2回目のアタックに備えることになる。

残り10分を切ったところで各車ともコースへと戻り、最後のタイムアタックに挑む。この2回目のタイムアタックで順調にタイムを伸ばしたのが、トップの#60 伊東選手で、最終的に1分30秒439を記録してポールポジションを獲得。「前回の富士よりもマシンに手応えを感じて予選に挑んだのですが、タイヤ2セット目の方がうまくまとめることができてタイムをしっかりと出すことができました。決勝はスタートをうまく決められれば、ロングランも自信があるので勝てると思います」と、#60 伊東選手は力強く語る。

0秒421差で2番手となった#90 呉選手は、「岡山に入ってから今回の予選が初めてのドライだったので、自分で思っていたタイムに一歩届かない感じでした。決勝はスタートで前に出て抑えることができればと思っています」と、決勝での逆転を狙う。3番手の#91 平安山は、「決勝は攻めのドライビングで、マシンのセッティングと自分のスキルアップを図っていきます」と語る。

プロアマクラスのポールポジション争いは、今シーズン優勝経験のある#9 武井選手と#10 MOTOKI選手の2台で展開される。最終的に1分32秒139を記録した#9 武井選手がポールポジションを獲得し、0秒048差で#10 MOTOKI選手が2番手となった。「予選タイムの差を考えると僅差なので、決勝はスタート勝負になると思います。出だしをきちんと決めて、優勝できるように頑張ります」と、#9 武井選手は語る。2番手の#10 MOTOKI選手は、「クリアラップをうまく取れず、タイムを伸ばせませんでした。決勝はスタートに掛けていきます」と、決勝に照準を合わせる。

アマクラスは、#66 BANKCY選手が#88 Tiger Wu選手の連続ポールポジションにストップを掛けることに成功。「今日は空気圧を少し低めにしたことで、タイムを伸ばすことができました。プロアマクラスの間に入ることもできて嬉しいですが、決勝ではスタートでミスすることなく優勝を狙いたいです」と、#66 BANKCY選手は喜びを語る。