ポルシェAGは2024年3月、2024年はポルシェ史上最大となる4つモデル、Panamera、Macan、Taycan、911のニューモデルの投入を計画していると発表した。

画像: ポルシェ、2023年のグループ売上高は405億ユーロに増加。2024年は4つのモデルを投入。ハイブリッド仕様の911は初夏を予定

オリバー・ブルーメ取締役会会長は「当社は好調な決算期を迎えました。2024年はポルシェにとって、これまでのどの年よりも多くの製品を発表する年になるでしょう。私達は、世界中のお客様に喜んでいただけるような、爽快なスポーツカーの数々を世に送り出します。これは、今後何年にもわたって私達に追い風を吹かせることになるでしょう」と述べている。

2023年のグループ売上高は405億ユーロで、これは7.7%の増加となります(前年:376億ユーロ)。グループ営業利益は7.6%増の73億ユーロ(前年:68億ユーロ)となった。グループの売上高営業利益率は18.0%と安定を保っている。

財務およびIT担当の取締役会副会長であるルッツ・メシュケ氏は「当社の好調な業績は、魅力的な製品に対する高い需要と厳格なコスト規律によるものです」とは述べる。なお、2023会計年度の自動車部門の純キャッシュフローは40億ユーロ(前年度:39億ユーロ)だった。

高収益の予測を達成した2023年

ルッツ・メシュケ氏は「ポルシェは2023年、不安定な時代にあっても回復力があり、高い収益性と財務の健全性を証明しました。また、以前よりもさらにバランスの取れた販売体制の恩恵を受けています。これに基づいて、2025年に向けて、2024年に基礎固めを行います。私達の焦点は、会社の持続可能な成功にあります。当社の顧客と従業員、会社、株主のすべてが利益を得ます」と述べる。

2023年度の普通株1株あたりの利益は5.66ユーロ、優先株1株当たり利益は5.67ユーロだった。現行の配当方針に基づき、年次総会の取締役会および監査役会は、2023会計年度について21億ユーロの配当支払いを提案する予定。これは当グループの税引き後純利益の40%以上に相当し、普通株式1株当たり2.30ユーロ、優先株1株当たり2.31ユーロとなる。ポルシェは中期的に、グループの税引き後純利益の50%を株主に配当する予定だ。

4つのモデルの発表により、2024年はポルシェのプロダクトイヤーに

ブルーメ氏は「ポルシェチームは2023年のパフォーマンスを誇りに思います。さまざまな困難にもかかわらず、お客様はすべてのモデルラインにわたって、当社のエキサイティングな製品に満足していただいています」と語る。

2023年の世界販売台数は3.3%増の320,221台となった。この安定した基盤に基づき、ポルシェは今年の製品発売で少なくとも4つの新しいモデルライン、または大幅な改良モデルを市場に投入することを目指している。

まずはじめに、第3世代のPanameraを投入予定。さらにパワフルなドライブトレインを装備、新しいポルシェアクティブライドサスペンションが含まれており、そのスポーツ性を強調する

続いて次世代Taycanを春に投入。3月11日にはTaycan Turbo GTがワールドプレミアを果たしており、ポルシェはGTとしては初となるEV時代を迎え、最高速度305km/h、最高出力815kW(1108PS)、0-100km/h加速タイム2.2秒を実現する。

2024年後半には、ライプツィヒで製造される第2世代のMacanがフル電動仕様でラインナップに加わる。その後、911のアップグレードは初夏に予定されており、高性能ハイブリッドドライブも含まれる。第3世代Cayenneは2023年末に発売されており、パワートレイン、シャシー、デザイン、装備、制御コンセプトに関して大幅な改良が施されている。

オリバー・ブルーメ氏は「今回もまた、モータースポーツの世界から得た技術を市販モデルに投入しています。そして、当社のお客様は、同じ路線のさらなる技術革新に期待することができます」と述べる。

画像: 4つのモデルの発表により、2024年はポルシェのプロダクトイヤーに

一貫した長期戦略を継続

現在ポルシェは、効率的なICE、プラグインハイブリッド、フル電動モデルの3種類のパワートレインの組み合わせに取り組んでいる。フル電動の718は2020年代半ばに計画されている他、EVモデルのCayenneが登場する予定。また、Cayenneの上位にスポーティーなフル電動SUVによって、モデルラインナップを上方に拡大する計画がある。

このまったく新しいコンセプトカーは、ポルシェが開発したSSP Sportプラットフォームをベースとし、ライプツィヒで製造される予定。パフォーマンス、自動運転機能、まったく新しいインテリアは、特に米国と中国において、新たな顧客の開拓することを意図したモデルとなる。

持続可能性が引き続き焦点となる

ポルシェは持続可能性の目標も堅持しており、2030年、ポルシェは新車の80%以上を完全電動化することを目指している。またeフューエルにも力を入れており、再生可能な合成燃料によって内燃エンジンはほぼカーボンニュートラルで運転できる可能性がある。

ポルシェは既存の車両についても考えており、内燃エンジンを搭載した自動車が世界に約13億台あり、30年以上経っても使われ続けると予測している。そこでポルシェはパートナーとともに、チリで初の商用eFuelsプラントを立ち上げ済みだ。このパイロットプラントにより、ポルシェとそのパートナーは、eフューエルの生産が産業規模でどのように機能するかを示している。eフューエルを燃料に添加すると、化石燃料のCO2排出量を削減することができるようになる。

さらに、より環境に優しい素材を新車に採用することを目指しており、ライプツィヒでの新型Macanの生産は、純カーボンニュートラルとなっている。ライプツィヒの工場はグリーン電力のみで電力供給されており、バイオメタンとバイオマスで必要な暖房をまかなっている。

ポルシェはグループの売上高営業利益率を15~17%と予想

ポルシェAGは、2024年の製品ラインアップの全面的な刷新、世界的なフレームワークの状況、資産化された開発費の減価償却の増加、ブランドとポルシェのエコシステムへの継続的な投資により、2024年通年のグループ売上高営業利益率は15~17%になると見込む。この予想には、400億ユーロから420億ユーロの想定売上高が含まれている。

メシュケ氏は「中期的には、売上高営業利益率は約17~19%という予想を堅持しています。そして長期的には、グループ売上高営業利益率20%以上を目指します」と述べている。

そして、長期的な収益目標を達成するため、ポルシェはRoad to 20プログラムを推進中だ。

「ここでも、新しい収入源の開拓に多額の資金を投入しています。Road to 20プログラムの最初のプロジェクトは、お客様の期待を上回るような特別なオファーやサービスを提供するものです。私達は現在、非常にエキサイティングな製品とサービスを開発しています」とメシュケ氏は述べる。

2023年末時点のポルシェグループの従業員数は42,140名で、これは7.6%増加に相当。特に開発およびITの分野において、ポルシェは技術およびソフトウェアの専門知識をさらに強化するために多くの人材を採用している。

(Text Toru Matsumura)

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