ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、8⽉26⽇(土)にポルシェカレラカップジャパン2023シリーズ第9戦の決勝を、鈴鹿サーキットで開催した。
*レーススタート時のコンディションは以下のとおり。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:31度 路面:38度(レーススタート時)
午前中に行われた予選でPCCJ第9戦の決勝グリッドは決定し、昨年3度目のシリーズチャンピオンに輝いた#60 小河諒選手がポールポジションを獲得。2番手には、前大会から調子を上げてきているポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 佐藤巧望選手が着ける。
プロアマクラスは、昨年のアマクラスチャンピオンである#10 MOTOKI選手がクラスポールポジションを獲得。アマクラスは、現在クラスポイントリーダーの#88 Tiger Wu選手がポールポジションを獲得した。
第9戦決勝は17時05分スタート予定だったが、大会全体のスケジュールが10分遅れのため17時15分からフォーメーションラップが開始となる。そして全車が再びグリッドに整列すると、シグナルレッドがすべて消えてレースはスタート。
2番手スタートの#91 佐藤選手が1コーナー侵入でポールポジションスタートの#60 小河選手に並び掛けるが、#60 小河選手はオーバーテイクを許さず。#91 佐藤選手は#60 小河の背後からチャンスを伺うが、4周目にセーフティーカーが導入される。そして6周目にセーフティーカーのランプが消え、7周目からレースは再開される。#91 佐藤選手はリスタートでの逆転を狙ったが、ベテランの#60 小河選手はそれを許さずトップをキープ。結果、#60 小河選手は一度もポジションを譲ることなくポールトゥウィンで今シーズン8勝目を挙げる。
レース後、#60 小河選手は「セーフティーカーが導入されたことで、リセットすることができ、レース後半のスパートに繋げることができました」と語る。一方の#91 佐藤選手は、「リスタート後のペースが良くなかったことが敗因ですね。悔しいです。明日こそ、小河選手に勝てるように頑張ります」と、巻き返しを誓う。
プロアマクラスはクラスポールポジションの#10 MOTOKI選手が好スタートから2番手以下を引き離し、リスタートも決めて優勝。2番手争いは、#98 IKARI選手と#9 武井真司選手がテールトゥノーズでのバトルを繰り広げ、リスタート後は#63 長嶋重登選手も2台の背後に迫るが、最後までポジションに変更はなくゴール。
「今日はスタートを決められたことが大きくて、最後まで自分のペースで走ることができました。この調子で明日も連勝を飾れれば嬉しいですね」と、#10 MOTOKI選手は喜びを語る。
「武井選手の追い上げを抑えるのに必死でした。でも、明日こそはMOTOKI選手との差を詰めたいですね」と、#98 IKARI選手は明日のリベンジを狙う。3位の#9 武井選手は、「海外から帰国してすぐのレースだったので、まだ時差ボケが残っていて体力的に辛かったですね」とレースを振り返る。
そしてアマクラスは、クラス3番手スタートの#7 IKEDA選手がトップに立つが4周目のS字飛び込みでコースアウトを喫して、セーフティーカーが導入される。これでトップに立った#88 Tiger Wu選手は、そのまま逃げ切ってゴールし、「ポジションを一時落としてしまいましたが、優勝できて良かったです」と喜ぶ。
2位には、今回がPCCJ初レースの#31 OOKA選手が入り、「初レースで表彰台を獲得できて嬉しいです。でも、課題はスタートだと思うので、明日こそ決められるように頑張ります」と、第10戦の目標を語る。
PCCJ第10戦の決勝レース(10周もしくは30分間)は、8月27日(日)10時50分のスタートを予定している。
各クラスのポールポジションは、プロクラスが#60 小河選手、プロアマクラスが#10 MOTOKI選手、アマクラスが#31 OOKA選手となっている。
なお、決勝レースの模様はポルシェジャパン公式Youtubeチャンネル(https://youtu.be/5Dh2bm1vL6s)で10時45分からライブ配信される。
(Text Toru Matsumura)