ポルシェジャパン、新型「Cayenne」「Cayenne S」「Cayenne E-Hybrid」の予約受注を開始

ポルシェジャパン株式会社は、4月18日、本日上海モーターショーにてワールドプレミアとなった新型「Cayenne」、「Cayenne S」、「Cayenne E-Hybrid」の予約受注を、同日4月18日（火）より全国のポルシェ正規販売店にて開始すると発表した。

「Cayenne」のニューモデルには、高度にデジタル化されたディスプレイとコントロールコンセプト、新しいシャシーテクノロジー、革新的なハイテク装備が備わるという。「ポルシェ史上、最大級の広範な製品アップグレードです」と、Cayenne生産ライン担当副社長のミヒャエル・シェッツレ氏は語る。

高解像度HDマトリクスLEDヘッドライトは、あらゆる走行状況にふさわしく夜道を照射し、エアクオリティシステムは車内の空気から汚染物質をろ過。また、Cayenneでは初めて、運転席と助手席に個別のインフォテイメントディスプレイが備わり、たとえば走行中のビデオのストリーミングが可能となった。

デジタル化とドライバー重視したポルシェドライバーエクスペリエンス

新型Cayenneのディスプレイ＆コントロールコンセプトは、Taycanで初めて導入されたものであり、ドライバーを中心として操作が最適化される。ドライバーがよく使う機能は、ステアリングホイール上、またはステアリングホイールのすぐ近くに配置されている。

コックピットも一新され、12.3インチ ポルシェコミュニケーションマネジメント（PCM）センターディスプレイを標準装備。また可変表示オプションを備えた、自立型デザインのフルデジタル12.6インチのメータパネルを初採用。オプションで最適化されたヘッドアップディスプレイも用意されている。また、コネクティビティはSpotify(R)やApple Music(R)などのネイティブアプリによって最適化されているという。

さらに助手席でも10.9インチディスプレイが利用可能となったことにより、パフォーマンスデータの表示、インフォテイメントシステムの独立した操作などが可能になった（運転席からは見えない仕様となっている）。

マトリクスLEDヘッドライトを標準装備

新型CayenneではマトリクスLEDヘッドライトを標準装備。また、オプションとして、新たにHDマトリクスLEDヘッドライトが用意されているという。

その他、新たに標準装備として導入されたエアクオリティシステムは、オプションで空気中の微細な粉塵をセンサーで検出し、必要に応じて何度も微細ダストフィルターを通過させることが可能となっている。さらにイオナイザーで空気中の雑菌や汚染物質を除去するので、乗員にアレルギーのある場合は有効な装備といえる。

乗り心地とパフォーマンスのさらなる向上

新型Cayenneは、工場出荷時にポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム（PASM）を含むスチールスプリングサスペンションが装備されることになった。

新しいショックアブソーバーは、圧縮ステージとリバウンドステージが別々となる2バルブテクノロジーを採用したことで、あらゆる走行状況で最適なパフォーマンスを発揮するという。さらに、2チャンバー、2バルブテクノロジーを採用した新しいアダプティブエアサスペンションを装備すると、ドライビングエクスペリエンスをいっそう向上させることが可能だ。これにより、標準装備サスペンションや先代モデルと比較して走行安定性が高まり、オンロードとオフロードでのハンドリングが容易になるという。

またアダプティブエアサスペンションでは、ドライビングの精度とパフォーマンスが向上し、ダイナミックな走行状況でも体の動きが抑えられる他、ノーマル、スポーツ、スポーツプラスの走行モードがいっそうシャープに差別化される設定だ。

ハイブリッドモデルはパワーが増大し、電気による航続距離が最長90kmに

新型Cayenne Sでは、従来のV6エンジンに代わり、ポルシェが開発した4リッターV8ツインターボエンジンを徹底的にリファインして搭載する。最高出力は先代比25kW（34PS）増の349kW（474PS）、最大トルクは先代比50Nm増の600Nmとなり、SUVとSUVクーペともに0-100km/h加速が4.7秒となる他、最高速度は273km/hに達する。

Cayenneのベースモデルには、最適化された3リッターV6ターボエンジンが搭載され、最高出力は先代比10kW（13PS）増の260kW（353PS）、最大トルクは50Nm増の500Nmを発生するという。

この6気筒エンジンは、Cayenne E-Hybridのパワートレインのベースにもなっているという。30kW増の130kW（176PS）となった新しい電気モーターと組み合わされることで、合計出力は346kW（470PS）に向上。

さらに高電圧バッテリーの容量を17.9kWhから25.9kWhに増大したことで、電気のみによる航続距離は最長90km（WLTP）となった（装備レベルによって異なる）。

Cayenneの標準装備内容は大幅に拡充されているという。主な装備は以下となる。

・マトリクスLEDヘッドライト
・ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム（PASM）
・20インチホイール
・フロント＆リヤパークアシストなど

新型「Cayenne」価格（2023年4月18日付）

（Text Toru Matsumura）