2020年6月2日、ポルシェAGは、911 タルガ4Sをベースに、1950年代、1960年代のデザイン要素を採り入れた限定車「911 タルガ4S ヘリテージデザインエディション」を発表した。

画像1: 限定992台 「911 タルガ4S ヘリテージデザインエディション」を発表

ポルシェのカスタマイズ部門のPorsche Exclusive Manufaktur(ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー)が手がけるのは、伝統的なデザインを現代のクルマに融合させた「ヘリテージデザインエディション」と呼ぶ限定モデルで、この911 タルガ4S ヘリテージデザインエディションを手始めに、計4モデルを世に送り出す予定だという。

エクステリアでは、フロントフェンダーのラインやゼッケン50のデカール、ゴールドのエンブレムなどが、“チェリーメタリック”をはじめとするボディカラーによく映えている。ボンネットやホイールのセンターキャップ、ステアリングホイールなどに配されるポルシェクレスト(エンブレム)は、1963年当時のデザインを踏襲した。

ツートーンのレザーが美しいインテリアは、シートの一部やドアトリムにコーデュロイを用いることで、1950年代のポルシェ356を思い起こさせる。グリーンに灯される回転計やストップウォッチもクラシカルな雰囲気を印象づける。

一方、ポルシェデザインでは、このクルマを購入した人だけが手に入れることができるクロノグラフを制作している。

画像7: 限定992台 「911 タルガ4S ヘリテージデザインエディション」を発表

ポルシェAGのオリバー・ブルーメ取締役会会長は、「私たちはヘリテージデザインモデルによって、お客様とファンの皆様の1950年代、60年代、70年代、80年代の記憶を呼び起こします。これらのエレメントを現代的に解釈し展開するのに、ポルシェほどふさわしいブランドは他にありません。私たちはこのような方法でお客様のご要望にお応えします。さらに、このエクスクルーシブなスペシャルエディションとともに、当社の製品戦略において『ライフスタイル』を表現する新しい製品ラインも確立します」と述べている。

911 タルガ4S ヘリテージデザインエディションはコードネームと同じ992台が生産され、2020年秋にはヨーロッパでのデリバリーが開始される。また、今回採用されたインテリア要素の一部が、「ヘリテージ デザインパッケージ」として、他の911でも注文が可能となる。

日本でも同日より予約受注が開始された。価格は2616万円で、左右ステアリングが選択可能だ。

(Text by Satoshi Ubukata)

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