2026年11月1日、F1世界選手権第22戦メキシコシティGPの決勝がメキシコのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われ、Audi Revolut F1 Teamのガブリエル・ボルトレトは8位入賞を果たした。

画像: 【F1 Mexican GP】Audiはボルトレトが8位入賞

標高約2200mに位置するサーキット特有の厳しい条件に加え、赤旗によるレース中断や再スタートなど、波乱の展開となったメキシコシティGP。Audiにとっては、ポイント獲得まであと一歩に迫りながらも、悔しさの残る週末となった。

赤旗で明暗が分かれたAudiの2台

Audiはフリー走行から苦戦を強いられた。とくにボルトレトはトラブルによって十分な走行データを得られず、タイヤマネジメントやセットアップに不安を抱えたまま決勝を迎えることになった。

決勝では2台とも新品のミディアムタイヤを装着してスタート。序盤はヒュルケンベルグがトップ10圏内を走行し、ボルトレートもその後方でポイント獲得のチャンスをうかがった。

ヒュルケンベルグは31周目に最初のピットストップを行い、新品のソフトタイヤに交換。一方、ボルトレトは38周目までミディアムタイヤで走行を続け、そこから新品のソフトタイヤに履き替えた。

しかし、レース中盤に大きな転機が訪れる。43周目、キャデラックのバルテリ・ボッタスがターン1でクラッシュ。左フロントサスペンションのトラブルによってバリアに激突し、セーフティカーが導入された。さらに、バリアの修復が必要になったことから、46周目に赤旗が提示され、レースは中断された。

この赤旗がAudiの2台の明暗を分けることになる。

ヒュルケンベルグにとっては、それまでのタイヤ戦略を生かしにくくなるタイミングでの中断だった。一方、ボルトレトにとっては、再びポイント圏内を争うチャンスが巡ってきた。

両ドライバーは45周目にユーズドのソフトタイヤに交換。再スタート後の戦いに備えた。

ヒュルケンベルグは接触でペナルティ

レースが再開されると、ヒュルケンベルグはターン4でハースのオリバー・ベアマンと接触。ベアマンはこの接触が原因でリタイアを余儀なくされ、ヒュルケンベルグには10秒のタイムペナルティが科された。

画像1: ヒュルケンベルグは接触でペナルティ

ヒュルケンベルグは59周目にもピットストップを行い、ユーズドのソフトタイヤに交換。70周目には1分20秒732の自己ベストラップを記録したものの、最終的には14位に終わった。

レース後、ヒュルケンベルグは次のように振り返った。

「厳しい午後になった。レースを通じて温度の問題に苦しみ、なかなか戦えるポジションに持ち込めなかった。2度目のスタートではターン4でオリーに少し近づきすぎて、フロントのダウンフォースを失い、思うようにマシンを止められなかった。もちろん故意ではないし、彼とハースチームには申し訳なく思っている」

さらに、週末全体については次のように語っている。

「チームにとって、決してスムーズな週末ではなかった。いくつか調べて理解しなければならないことがあるけれど、すぐにブラジルGPがやってくる。今回の経験から学べることを学んで、気持ちを切り替えて次に臨みたい」

画像2: ヒュルケンベルグは接触でペナルティ

一方のボルトレトは、十分な準備ができなかった週末にもかかわらず、粘り強い走りを見せた。

序盤はヒュルケンベルグの後方で周回を重ね、17周目にはベアマンにポジションを奪われる場面もあったが、38周目まで最初のスティントを引っ張る戦略を選択した。

赤旗による中断後はポイント獲得を目指して追い上げ、最終的に11位でフィニッシュ。その後、上位のペナルティにより、8位入賞を果たした。

ボルトレトは決勝を次のように振り返った。

「全体としてはまずまずのレースだったと思う。フリー走行ではトラブルが続いて、ほとんどデータを得られなかったことを考えれば、励みになる結果だよ」

画像3: ヒュルケンベルグは接触でペナルティ

次戦はボルトレートにとって母国グランプリとなるブラジルGPだ。

「次は母国ブラジルでのレースだから、本当に楽しみにしている。インテルラゴスは僕たちのマシンに合っていると思うし、今回のようなトラブルのない週末を過ごせれば、地元のファンの前でしっかりポイントを争えるはず。3週連続の遠征を良いかたちで締めくくりたいね」

フェルスタッペンが今季3勝目、アントネッリが史上最年少王者に

優勝争いでは、5番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが逆転勝利を収め、今季3勝目を挙げた。

ポールポジションからスタートしたフェラーリのルイス・ハミルトンと、チームメイトのシャルル・ルクレールがオープニングラップから激しく争い、ルクレールがコース外を走行して首位を奪ったことで、レースは序盤から波乱の展開となった。

ルクレールには5秒のタイムペナルティが科され、ピットストップを経てフェルスタッペンが首位に浮上。赤旗中断後の再スタートでもトップを守り、終盤はハミルトンの猛追を受けながらも、わずか0.799秒差で逃げ切った。

2位はハミルトン、3位にはメルセデスのキミ・アントネッリが入った。

そして、この3位入賞によって20歳のアントネッリが2026年のドライバーズタイトルを獲得。F1史上最年少のワールドチャンピオンが誕生した。

アントネッリは今回のレースで9位以内に入れば、ライバルの結果に関係なくタイトルを決められる状況にあった。4番グリッドからスタートし、赤旗やセーフティカーが相次ぐ難しいレースを3位で走り切り、初の世界王座を手にした。

4位はルクレール、5位はマクラーレンのランド・ノリス。以下、ジョージ・ラッセル、オスカー・ピアストリ、フランコ・コラピント、リアム・ローソン、ピエール・ガスリーがトップ10に入った。

また、週末途中に急きょ起用され、F1デビューを果たしたハースの平川 亮は10位でポイントを獲得した。

次戦はボルトレトの母国ブラジルGP

Audi Revolut F1 Teamのレーシングディレクターを務めるアラン・マクニッシュは、厳しい週末を次のように総括した。

「まずはキミ・アントネッリのワールドチャンピオン獲得を祝福したい。あの若さでの偉業は本当に素晴らしい」

「私たちにとっては、全体として難しい週末だった。メキシコシティの標高はマシンに特別な負担をかけるが、チーム全員が懸命に取り組み、2台を信頼性のある状態で走らせ、最後までポイントを争えるようにしてくれた」

「レースはまさに前半と後半で様相が変わった。ニコはずっとポイントを争える位置にいたが、残念ながら赤旗のタイミングが彼の戦略には不利に働いた。一方、ガビにとっては再び戦いに加わるチャンスとなり、それを最大限に生かしてくれた。フリー走行でほとんど走れなかったことを考えれば、とても力強いパフォーマンスだった」

次戦のブラジルGPは、ボルトレトにとって待望のホームレース。マシンとの相性にも期待を寄せるインテルラゴスで、Audiが再びポイント獲得を果たせるか注目したい。

画像: 次戦はボルトレトの母国ブラジルGP

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Audi Revolut F1 Team)
※本記事はプレスリリースなどをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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