2026年4月27日、Audiは、電動SUV「Audi Q4 e-tron」の大幅なアップデートを発表した。欧州では2026年5月に受注を開始し、同年夏から納車が始まる予定である。今回のアップデートは、インテリアの刷新やデジタル機能の強化にとどまらず、航続距離、充電性能、エネルギー活用機能にいたるまで、車両全体の商品力を引き上げる内容となっている。

最大のトピックは、Audiとして初めて双方向充電機能を採用した点である。高電圧バッテリーは従来どおり外部から充電するだけでなく、外部機器や家庭へ電力を供給することが可能となった。具体的には、車両から電動工具やeバイクなどに電力を供給できる「Vehicle-to-Load(V2L)」、さらに対応地域では家庭用電源として機能する「Vehicle-to-Home(V2H)」に対応する。

パワートレインも大きく進化している。新開発の「APP350」電気モーターや改良されたパワーエレクトロニクスにより、効率は従来比で約10%向上。インバーターにはSiC(シリコンカーバイド)半導体を採用し、スイッチング損失を低減することで、とくに部分負荷領域での効率を高めている。また、低粘度潤滑油の採用など細部にわたる改良も積み重ねられ、寒冷時でも航続距離の伸長に寄与する設計とされた。

Audi Q4 e-tron

Audi Q4 e-tron

Audi Q4 e-tron

Audi Q4 e-tron

Audi Q4 e-tron
これらの改良の結果、航続距離は大幅に向上した。後輪駆動モデルでは最大約30kmの延伸が図られ、最上位の「Audi Q4 Sportback e-tron performance」では最大592km(WLTP)を達成している。4WDのquatttoモデルでも仕様に応じて16~32kmの改善が確認されており、日常使用から長距離移動まで幅広いシーンでの利便性が高まっている。

Audi Q4 Sportback e-tron

Audi Q4 Sportback e-tron

Audi Q4 Sportback e-tron

Audi Q4 Sportback e-tron

Audi Q4 Sportback e-tron
充電性能の向上も見逃せないポイントである。quattroモデルでは最大DC充電出力が185kWに強化され、急速充電時にはバッテリー残量10%から80%までを約27分で充電可能とする。また、わずか10分の充電で最大185km分の航続距離を回復できるとされ、長距離移動時の充電ストレス低減に寄与する。さらに、充電前にバッテリー温度を最適化するプレコンディショニング機能や、ケーブル接続だけで認証と決済を自動化する「Plug & Charge」も標準装備された。
インテリアは「デジタルステージ」と呼ばれる新世代のコックピットへと刷新された。11.9インチのAudiバーチャルコックピットと12.8インチのMMIタッチディスプレイを組み合わせたMMIパノラマディスプレイを採用し、視認性と操作性を両立する。さらに、このセグメントでは初となる12インチのMMIパッセンジャーディスプレイも用意され、乗員全体の体験価値を高めている。




インフォテインメンでは、新たに「One Connected Infotainment」を採用し、車両機能やエンターテインメント機能を統合。音声操作に対応するインテリジェントアシスタントにはChatGPTが組み込まれ、自然言語での対話や情報検索が可能となった。これにより、車内での操作性や情報取得の自由度が大きく向上している。
エクステリアでは、よりシャープで力強いデザインへと進化。ボディ同色のシングルフレームや新デザインのバンパーに加え、デジタルLEDデイタイムランニングライトおよび第2世代デジタルOLEDリヤライトを採用した。デジタルライトシグネチャーはMMIから選択可能で、個性を演出するとともに、後続車への警告機能など安全性の向上にも寄与する。

実用性の面でも改良は多岐にわたる。quattroモデルでは牽引能力が最大1800kgへと引き上げられ、ラゲッジ容量は通常時で515L、後席格納時には最大1487Lを確保する。電動SUVでありながら、従来の内燃機関モデルに匹敵する実用性を維持している点も特徴である。
ドライバーアシスタンス機能も進化し、加減速や車線維持を支援するアダプティブクルーズアシストプラスにより、高速道路では車線変更支援機能も利用可能となる。オンラインデータを活用することで、車線表示が不明瞭な道路でも走行支援を継続できるなど、実用性と安全性を両立したシステムが採用された。
価格はドイツ市場で、63kWhバッテリーを搭載するSUVモデルが4万7500ユーロ(約770万円前後)から。Sportbackはこれに1950ユーロが加算される設定である。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。


